鈴木崚汰、『ウィッチウォッチ』を経て叶えたい“夢” 「いつか東京ドームに立ちたい」

鈴木崚汰、30歳に向けた今後の目標を語る

 4月6日よりMBS/TBS系で放送がスタートしたTVアニメ『ウィッチウォッチ』。本作は、『SKET DANCE』『彼方のアストラ』の篠原健太が『週刊少年ジャンプ』で連載中の同名コミックを原作としたマジカルコメディ。魔女見習いの主人公・ニコと鬼の力を持つ幼なじみ・乙木守仁が繰り広げる前途多難で摩訶不思議な共同生活が描かれていく。

 そんな本作で、モリヒトを演じているのは鈴木崚汰。TVアニメ化の発表時には「ジャンプ作品の主人公を演じるという、ひとつの夢が叶いました」とコメントしていた鈴木は、作品にどのように向き合い、役に息を吹き込んだのか。学生時代から声優を志してきた彼だからこそできるキャラクターへのアプローチや、モリヒトとの共通点、そして30歳に向けた今後の目標を語ってもらった。

鈴木崚汰とモリヒトの共通点は“デニム愛”

――アニメ化発表時の反響はどう届いていていましたか?

鈴木崚汰(以下、鈴木):放送決定の発表後、「(モリヒト役に)合っている」という声がある一方で、「モリヒトと(石川界人演じる)マガミケイゴの配役が逆では?」という意見も少なからずありました。実際、僕自身もオーディションではケイゴ役のほうが手応えを感じていたので、視聴者の皆さんの解釈と自分の感覚が近いのかもしれないと感じました。ですが、キャラクターに声が乗ったPVが公開された際に、「(映像を観た上で)やっぱり合っている」という声を多くいただけたので、安心しました。

――モリヒトとの共通点について、「モリヒトと同様にヴィンテージの服が大好き」とおっしゃっていたのが印象的でした。

鈴木:嬉しい共通点ですよね。僕のファッションは基本的にアメカジが多くて、ミリタリー系やデニムも好きです。守仁もデニムにこだわりを持っているキャラクターなので、そこは本当に共感できる部分です。

――原作コミックでは、モリヒトの強烈なデニム愛に関するエピソードも描かれていました

鈴木:それでいうと、僕も「自分のデニムを育てる」という目標があって。デニムって股の部分に「鬼ヒゲ」と呼ばれる白い線が入っているんですけど、その線を作るためにのり付けしてもらって、固めて、少しずつ自分色に染めるというのをやりたくて。自分仕様のシワができていくんですけど、年単位で履かないと付かなくて。その「鬼ヒゲ」を綺麗に育てていくのが目標ですね。

――こだわりがすごい……。「ジャンプ作品の主人公を演じる夢が叶った」とおっしゃっていましたが、『ウィッチウォッチ』を通じて、今後のビジョンはどのように考えていますか?

鈴木:まずは、「声優界で生き残りたい」という気持ちが強いです。声優という職業は年々人数が増えていって、同じ役を競い合う状況なので、いつ自分と似た特性を持った後輩が現れるかわからないんですよね。だからこそ、常に自分を磨いていかなければいけないと思っています。それでも、今は大きな目標を追うというよりは、みんなで楽しく現場を作り上げ、面白い作品を生み出すことを大切にしたいと思っています。『ウィッチウォッチ』もそんな思いを込めて関わった作品で、今後も自分が心から楽しめる作品に出会いながら、自分自身も楽しんでお芝居に向き合っていきたいです。

――声優界におけるご自身の強みはなんだと思いますか?

鈴木:高校時代に放送部で毎日基礎練習をしてきたので、滑舌や声量には自信があります。同年代の若手に比べても負けていないと思っています。表現力に関しては、日本語をしっかり捉えて計画的に芝居を作るタイプなので、感情で演技する部分が自分には足りないなとも感じています。そういった感情に基づいた演技ができる人には劣る部分もあると思うんですが、最近はその部分の楽しさも覚えてきて、意識的に取り入れるようにしています。

――そんな鈴木さんが「先輩になったな」と感じる瞬間は?

鈴木:僕、後輩に頼られることがあまりなくて……。もしかしたら相談しづらい雰囲気があるのかな?(笑)。『ウィッチウォッチ』の現場では、年齢的に同年代の方が多かったのですが、歴でいうと僕の方が長いので、アドバイスをする場面もありました。最近は、後輩たちがどんな芝居をしているのか、そのフレッシュさや流行をつかもうとしたりもしています。そもそも、同世代の人たちばかりが集まる現場って少ないので、基本的には先輩たちと話す機会の方が多いです。

――最近会った先輩とのエピソードはありますか?

鈴木:プライベートで言うと、武内駿輔さんとはずっと仲が良くて、お買い物に行ったり、ご飯を食べに行ったりします。先輩ではありますが、友達みたいな心地いい距離感で時間を過ごせる方なんです。あとは、吉永拓斗くんとは1つ下ですが、かなり長い付き合いがあって、逆に大先輩みたいな存在です(笑)。すごく仲が良くて、一緒に飲みに行ったり、ダーツをしたりしています。

――そういった時にお仕事の話はされるんですか?

鈴木:少しはしますが、以前のように芝居論について熱く語ることは減った気がします。昔は「俺はこう思う」「こうした方が良いんじゃないか?」と交わしていた時期もありましたが、最近はそのような話をあまりしなくなりました。それが良いのか悪いのかはわかりませんが、面白い変化だなと感じています。

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