『ジークアクス』第2話以降はどんな展開に? “マチュ=ハマーン説”など設定を深掘り考察

ほかにも『ジークアクス』は、その設定をめぐってさまざまな考察が盛り上がりを見せている。たとえばその1つが、ジャンク屋・カネバン有限公司の社長・アンキーの正体が、『ファースト』に登場するシムス中尉だという説だ。
シムス中尉はジオン軍の技術士官であり、新型モビルアーマー「ブラウ・ブロ」の開発に携わっていたとされる人物。『ファースト』第33話では試運転段階の「ブラウ・ブロ」を操り、アムロたちと戦闘を繰り広げた。
さらにシムス中尉が再登場したのが、第39話。シムス中尉はキシリアのもとに配属されたシャリア・ブルと共に「ブラウ・ブロ」に乗り込み、ふたたびアムロたちと戦闘する。しかしニュータイプの能力を開花させつつあるアムロに返り討ちに遭い、シャリア共々死亡してしまうのだった。
ちなみに『ジークアクス』では、「ブラウ・ブロ」が「キケロガ」という機体として登場しており、シャリアがそのパイロットを務めている。また第33話でシムス中尉と一緒に「ブラウ・ブロ」のコクピットにいたコワルという人物も、強襲揚陸艦「ソドン」の乗組員として登場している(※)。
こうも外堀が埋まっていると、むしろシムス中尉が出てこない方が不思議な気がしてくる。一年戦争後、何らかの事情によってジオン軍を抜け、アンキーという名前で活動するようになった……というストーリーは、十分ありえるのではないだろうか。
元技術者だとすれば、モビルスーツを扱うジャンク屋の社長という現在の立場もごく自然。またサイコミュについての知識があるような描写や、銃の扱いに手馴れているような描写も、「アンキー=シムス中尉」説の根拠と言えるだろう。そしてそうした目で見ると、2人の髪の色がよく似ている気もしてくる。
『ジークアクス』の世界線で、シャリアとアンキーはどのような関係だったのか。そして、なぜジオン軍を抜けることになったのか……。第1話でアンキーは「ジオンが戦争に勝ったってスペースノイドは自由になれない」と苦々しそうに語っていたが、もしかすると一年戦争後に“理想とは違う現実”を見て打ちひしがれた経験があるのかもしれない。何のためにスラム街でジャンク屋を営み、クランバトルに手を出しているのか、その目的が気になるところだ。
序盤から謎めいた設定がいくつも飛び出している『ジークアクス』。同作を手掛ける監督・鶴巻和哉、シリーズ構成・榎戸洋司の2人は、視聴者を翻弄する展開に定評があるので、今後も一筋縄ではいかないストーリーになるはずだ。アニメ界を代表する“マヴ”は、一体何を企んでいるのだろうか……。
参照
※ https://x.com/G_GQuuuuuuX/status/1909804121844334771
■放送情報
『機動戦士 Gundam GQuuuuuuX』
日本テレビ系にて、毎週火曜24:29〜放送
キャスト:黒沢ともよ、石川由依、土屋神葉
制作:スタジオカラー/サンライズ
原作:矢立肇、富野由悠季
監督:鶴巻和哉
シリーズ構成:榎戸洋司
脚本:榎戸洋司、庵野秀明
キャラクターデザイン:竹
メカニカルデザイン:山下いくと
アニメーションキャラクターデザイン・キャラクター総作画監督:池田由美、小堀史絵
アニメーションメカニカルデザイン・メカニカル総作画監督:金世俊
デザインワークス:渭原敏明、前田真宏、阿部慎吾、松原秀典、射尾卓弥、井関修一、高倉武史、絵を描くPETER、網、mebae、稲田航、ミズノシンヤ、大村祐介、出渕裕、増田朋子、林絢雯、庵野秀明、鶴巻和哉
美術設定:加藤浩(ととにゃん)
コンセプトアート:上田創
画コンテ:鶴巻和哉、庵野秀明、前田真宏、谷田部透湖
演出:鶴巻和哉、小松田大全、谷田部透湖
キャラクター作画監督:松原秀典、中村真由美、井関修一
メカニカル作画監督:阿部慎吾、浅野 元
ディティールワークス:渭原敏明、田中達也、前田真宏
動画検査:村田康人
デジタル動画検査:彼末真由子(スタジオエイトカラーズ)、三浦綾華、中野江美
色彩設計:井上あきこ(Wish)
色指定・検査:久島早映子(Wish)、岡本ひろみ(Wish)
特殊効果:イノイエシン
美術監督:加藤浩(ととにゃん)
美術監督補佐:後藤千尋(ととにゃん)
CGI監督:鈴木貴志
CGIアニメーションディレクター:岩里昌則、森本シグマ
CGIモデリングディレクター:若月薪太郎、楠戸亮介
CGIテクニカルディレクター:熊谷春助
CGIアートディレクター:小林浩康
グラフィックデザインディレクター:座間香代子
ビジュアルデベロップメントディレクター:千合洋輔
撮影監督:塩川智幸(T2 studio)
撮影アドバイザー:福士享(T2 studio)
特技監督:矢辺洋章
ルックデベロップメント:平林奈々恵、三木陽子
編集:辻󠄀田恵美
音楽:照井順政、蓮尾理之
音響監督:山田陽(サウンドチーム・ドンファン)
音響効果:山谷尚人(サウンドボックス)
主・プロデューサー:杉谷勇樹
エグゼクティブ・プロデューサー:小形尚弘
プロデューサー:笠井圭介
制作デスク・設定制作:田中隼人
デジタル制作デスク:藤原滉平
配給:東宝/バンダイナムコフィルムワークス
宣伝:バンダイナムコフィルムワークス/松竹/スタジオカラー/日本テレビ放送網/東宝
製作:バンダイナムコフィルムワークス
©︎創通・サンライズ
公式サイト:https://www.gundam.info/feature/gquuuuuux/
公式X(旧Twitter):@G_GQuuuuuuX






















