『おむすび』翔也の笑顔に救われる 最終週で問われた“家族になる”ということの意味と重さ

『おむすび』(NHK総合)第124話では、家族になることの意味が問われた。
詩(大島美優)を引き取ろうとする歩(仲里依紗)に、結(橋本環奈)は、人生を背負える覚悟があるかと聞いた。現在15歳の詩と結の関係は良好であるが、これからどうなるかはわからない。歩は、児童相談センターの担当者から「何が起きても支える覚悟があるか」と問われて悩む。
震災からの復興を主題とする『おむすび』が、最終週で描こうとしているのは“家族”である。歩は詩を放っておけなくて、詩のために居場所を作ろうとした。その先に「家族になること」は含まれるのか? 人間同士が共に生きる上で、一緒に暮らすことや関係性は大事で、家族になるかどうかは重要な問題だ。
結の懸念は歩ではなく詩のほうにあった。「詩ちゃん、うちらの家族になること不安なんやないかな」と話す結の心配を、翔也(佐野勇斗)はあっさり打ち消す。
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— NHK大阪放送局 (@nhk_osaka_JOBK) March 26, 2025
「永吉さんと佳代さんが愛子さんを受け入れたみてえに、おやっさんと愛子さんが俺のことを受け入れてくれたみてえに、詩ちゃんのこともみんなで受け入れればいいべ」
翔也の笑顔に救われた。翔也のポジティブさはチームスポーツをやってきたことも関係あるかもしれない。結と歩は一度不安になると、思考がネガティブな方向に引きずられがちだが、翔也は人生を肯定するマインドが根っこにある。永吉(松平健)もそうだが、当初の予定と違っていても、進んだ先に別の未来があるなら、それはそれで問題ないという考えだ。




















