史上最強の“頭脳戦”名バトルといえば? 『Dr.STONE』の天才科学者対決が国内外で白熱

 史上最強の“頭脳戦”名バトルといえば?

『DEATH NOTE』夜神月 VS L

 高度な頭脳戦を描いた名作アニメといえば、2006年から2007年にかけて放送されたTVアニメ『DEATH NOTE』を外すことはできないだろう。原作は大場つぐみ×小畑健による『週刊少年ジャンプ』(集英社)連載のマンガで、アニメ版はマッドハウスが制作を手掛けた。

 同作はけた外れに優秀な頭脳をもつ高校生・夜神月(ライト)を主人公とした物語。月は「そのノートに名前を書かれた人間は死ぬ」という力をもったデスノートを拾ったことをきっかけに、世に蔓延る犯罪者たちに制裁を加えていく。

 そこで最大のライバルとして立ちはだかるのが、名探偵・Lだ。世界中の迷宮入り事件を解決してきた伝説的な人物というだけあって、その閃きは一級品。捜査を始めて早々、月を挑発して罠にハメることに成功し、日本の関東地区にいることを特定してみせるのだった。それを口火として、2人の天才による頭脳バトルが幕を開けるのだが、月がLに接近して友人としての関係を築いていく展開もあり、ハラハラドキドキを味わえる。

 またミステリー要素のある作品は大抵、探偵役の目線で描かれるものだが、同作は逆に犯行を行う側を主人公としているのがユニークな点。いかにして月が警察やLによる捜査の網を潜り抜けていくのか……という点が、大きな見どころとなる。

『コードギアス 反逆のルルーシュ』ルルーシュ VS マオ

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 また2006年から放送された『コードギアス 反逆のルルーシュ』でも、白熱した頭脳バトルが描かれていた。同作といえば、主人公のルルーシュがいかなる相手にも命令を下せる能力「絶対遵守のギアス」を手に入れ、世界を変革しようとするストーリーだ。

 そこでライバルキャラとなるのは基本的にはスザクという少年だが、頭脳戦という括りでいえば、むしろマオを挙げるべきだろう。

 マオは第14話「ギアス 対 ギアス」から本格的に登場するキャラクターで、ルルーシュと同じギアス能力者。“人の心を読める”というチート的な設定をもち、ルルーシュをチェスで完敗させるという衝撃的なシーンを見せ付ける。

 相手の裏をかいて戦うことを得意とするルルーシュにとって、思考が筒抜けになるマオはまさに天敵。実際に最初のバトルでは実質的な敗北を味わってしまう。最終的に2人は第16話「囚われ の ナナリー」で決着をつけるのだが、そこではギアス能力と知力をフル活用した“コードギアスならでは”の名勝負が繰り広げられていた。

 『DEATH NOTE』も『コードギアス 反逆のルルーシュ』も10年以上前の作品だが、今見てもまったく古びていない面白さがある。『Dr.STONE』のDr.ゼノVS石神千空に興奮した人は、この機会にぜひ視聴してみてほしい。

■放送情報
TVアニメ『Dr.STONE SCIENCE FUTURE』
第4シーズン第1クール:TOKYO MXほかにて、毎週木曜22:00〜放送
キャスト:小林裕介、鈴木崚汰、古川慎、市ノ瀬加那、沼倉愛美、佐藤元、前野智昭、村瀬歩、上田麗奈、高橋花林、河西健吾、麦人、小野賢章、中島ヨシキ、種﨑敦美、間宮康弘、日笠陽子、石見舞菜香、坂本真綾、三上哲、野島健児、遊佐浩二 ほか
原作:稲垣理一郎・Boichi『Dr.STONE』(集英社 ジャンプ コミックス刊)
監督:松下周平
シリーズ構成: 砂山蔵澄
キャラクターデザイン:岩佐裕子
デザインワークス:水村良男
美術設定:青木智由紀
美術監督:吉原俊一郎
色彩設計:中尾総子
撮影監督:小島千幸
編集:坂本久美子
音響監督:明田川仁 
音楽:加藤達也・堤 博明・YUKI KANESAKA
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント
©︎米スタジオ・Boichi/集英社・Dr.STONE製作委員会
公式サイト:dr-stone.jp
公式X(旧Twitter)@STONE_anime_off
公式TikTok@stone_anime_off

 

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