すなくじらの「絶対食べたいグルメ」
『薬屋のひとりごと』猫猫と壬氏が食べた“鶏の串焼き”を作ってみた ビールと相性最高!

あの映画やドラマに出てくる美味しそうな料理は、どうやったら食べられるのか。スクリーンの向こうから食欲を誘う、濃厚で魅力的なパスタや、物語の中から香り立つように登場する心温まるクリーミーなスープ。ああ、どうしても食べてみたい。でもその料理たちは、画面の中の世界でしか味わえない……。
しかし、ふと思った。もし食べられないのなら、自分で作るのはどうだろう?
そんな“エンタメグルメ”に憧れるライターのすなくじらが実際に料理を作ってみる連載「絶対食べたいグルメ」。第5回は、TVアニメ『薬屋のひとりごと』より猫猫と壬氏が街歩き中に食べた“鶏の串焼き”でお送りする(※レシピ参照)。
前回、園遊会の毒味スープを作った筆者。今回リアルサウンド編集部から「串焼きもお願いします」と依頼が来た時に思わず内心ガッツポーズをした。さまざまな美味しそうな料理が作中に登場する中で、この串焼きはわたしがもっとも食べたかった“薬屋メシ”と言っても過言ではない。
『薬屋のひとりごと』毒味スープを作ってみた 薬効と旨味が溶け込んだ薬湯のような一品
あの映画やドラマに出てくる美味しそうな料理は、どうやったら食べられるのか。スクリーンの向こうから食欲を誘う、濃厚で魅力的なパスタ…しかも前回の毒味スープの再現レシピが、これまた公式が出しているものでありがたいことに非常に丁寧だったゆえに、今回はどのような味を楽しめるだろうかと期待が高まる。それに今回はレシピを見る限り至ってシンプルなので、より軽い手間で作れたのも非常によかった。
■材料(2~3人分)
鶏もも肉:1枚(300g前後)
塩:2つまみ
サラダ油:大さじ1/2【たれの材料】
砂糖:小さじ2
醤油:大さじ1と1/2
酒:大さじ1
みりん:大さじ1
水:大さじ1
五香粉:小さじ1/2竹串:必要な本数
今回、至って普通にどの材料もその辺のスーパーで手に入るが、ひとつ薬屋らしさを味にプラスしてくれたのが「五香粉」だ。中国の代表的な混合スパイスで、文字通り、スターアニスやクローブ、花椒など5種類のスパイスをバランスよくブレンドしているという。

のちに「※五香粉が苦手な場合、ほかの分量は全てそのままで五香粉だけ省いてもよい」とあったので、五香粉のありなしで作って食べ比べをしてみた。

まず、鶏もも肉の皮をはぎ、肉と皮に分ける。鶏もも肉はひと口大にカット。わたしはかぶりつきたかったのでやや大きめにカットしたが、もう少し細かく切って縦に綺麗に串刺ししていくとより原作の雰囲気に寄せられるに違いない。

塩2つまみを加えてよく混ぜて30分おく。その間に、皮を5~6枚に切り分け、肉と皮を串にさす。ちなみに、該当のアニメシーンの映像を見て、串焼きとならべると猫猫の顔の小ささがよくわかる。

30分経過したらフライパンに油を入れ、中火にして串を並べる。片面を5分焼いたら、裏返してもう片面を5分焼く。焼いている間、串は動かさないことでしっかりと焼き目をつけることができる。

たれの材料を全て混ぜ、焼き上がった串のフライパンに入れる。ここで冒頭でも触れた通り、五香粉が苦手な場合は入れなくてもいいらしい(他の分量はそのまま)。そのまま火を弱めて2分弱煮詰め、裏返してもう片面にもたれを絡めれば完成。
この辺りになってくると食べなくてもわかる。これは美味しいはずだ。めちゃくちゃいい匂いがしてくる。なるほど、これが外で売っていたら買いたくなるはずだ。






















