野沢雅子に聞く、『ドラゴンボール』が愛され続ける理由 「悟空は私の分身です」

“レジェンド声優”野沢雅子が考えるアニメの力
「もはや今、悟空は私の分身です」とも語る野沢。長年のキャリアを通して感じた悟空の魅力を聞くと、「悟空は相手がどんなに強大でも恐れずに立ち向かうところが本当にすごいですよね。たとえ自分がやられてしまうかもしれない状況でも、決して恐れずに立ち向かう姿勢には、勇気をもらいます」と敬意を込めて教えてくれた。
“ドラゴンボールがあったら叶えたい願い”については、「特にこれというのはないです。割と楽観的で、何かあってもケロッとしているので、できないことがあっても諦めるのも早いんです」と回答した野沢。そして、「できないと思ったら『今の私にはできないのだからしょうがない』ってすっと避けてしまうんです。性格的にくよくよすることがないので、命さえあればどうにかなるさ、と昔からよく言っていました。そんなところは悟空と似ているかもしれないです」と悟空との共通点も教えてくれた。
そんな野沢に『ドラゴンボール』が今なお愛され続けている理由について聞くと、「悟空は人間らしいですよね。強いだけでなく、ドジも踏む。そんな完璧ではないところがいいと思います」と語った。
「頼まれて演技を教えることもある」と語る野沢は、“レジェンド声優”として後輩たちとはどのような交流をしているのだろうか。その点について、「役の具体的な演じ方を指示することはありません」と話し、「大切にしているのは、とにかく滑舌をきれいにすることです。台本に書かれた通りに発音し、それが100人いたら100人に正確に伝わることが大事なんです」と、基礎的な演技指導の重要性を強調。
最後に、“アニメが持つ力”について尋ねると、「アニメは楽しみながら誰かと繋がれるものだと思っています。それは小さな輪から大きな輪へと広がっていってほしい。日本だけでなく、世界中に。アニメは言葉の壁を越えて、誰でも理解できるものだと思うので、アニメを通じて世界中の人々がひとつの輪になることができると信じています。私はいつも心の中でそう思っています」と、アニメに対する熱い思いを明かしてくれた。
参照
※ https://dragonballdaima.com/
原作者の鳥山明さんがまったく新しいエピソードを執筆した『DRAGON BALL』の完全新作アニメシリーズ。鳥山さんが原作、ストーリー、キャラクターデザインほか、乗り物やモンスター、モブキャラクターなどのたくさんの設定を描き下ろした。
■放送情報
『ドラゴンボールDAIMA』
フジテレビ系にて、毎週金曜23:40~放送
原作・ストーリー・キャラクターデザイン:鳥山明
シリーズディレクター:八島善孝、小牧文
アニメーションキャラクターデザイン:中鶴勝祥
シリーズ構成・脚本:柿原優子
©バード・スタジオ/集英社・東映アニメーション
公式サイト:https://dragonballdaima.com/
公式X(旧Twitter):https://x.com/DB_official_jp
























