溝端淳平が俳優として培ってきた信念とは? “キャプテン・アメリカ”への溢れる愛も

溝端淳平が考えるヴィラン/悪役の醍醐味

ーー溝端さんご自身はこれまでの役柄であまり悪役を演じてこられた印象がありませんが、大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合)の今川氏真役では、本当に素晴らしい“悪役”の演技を披露されていました。悪役を演じることに対する魅力や、そうでない役との違いなど聞かせてください。
溝端淳平、『どうする家康』で記憶に残る名演 王子から暴君へ、氏真の闇堕ちっぷり体現
『どうする家康』(NHK総合)の第12回「氏真」における溝端淳平の演技は、まさに“名演”と呼べるものだった。いや、“名演”としか…溝端:悪役って何かが足りていなかったり、何かに不満を持っていたり、葛藤があるからダークサイドに落ちると捉えることが一番真っ当だと思うんですけど、そういう意味で言うととても人間臭いんですよね。掘りがいがあるから、僕は悪役というか、闇の部分もある役がとても好きだし、演じるうえでも正直ヒーローより好きかもしれないです。悪役はブレないじゃないですか。ヒーローはずっと悩んで、ある種ブレなきゃいけない時もある。それはそれで魅力的ですが、悪役は悪い方向にではあるけど自分の信念に向かってただ突き進むんですよね。そこだけ切り取ると、とても美しいと思う。選択が良くないだけで(笑)、そういう役に魅力を感じます。

ーー悪役を演じるうえで普段の役作りと何か違う部分はありますか?
溝端:役作りはある種、その役によるんですけど直情的にダークサイドに堕ちるのと、ロキのようにすごく狡猾に嘘をつきながら悪を演じるのでは、意味としては全然違うと思うんです。ただ、やはりどちらも役を演じるうえで自分の世界を役の目的の中で作っていけるので、とてもやりがいがあるんです。物語の中で翻弄される役も大事だし、相手の芝居を受けてから自分で作ったりする、みんなで構築していくものだと僕は思うんですけど、悪役は結構かき回せるので、自分の信念を思い切りぶつけながら演じることができる。ぶつけ方にもいろいろな選択肢がありますが、末っ子育ちのわがままな僕にとってはとても合っています(笑)。
ーー確かに、悪役って一貫性がありますもんね。
溝端:一貫性があって自分の信念を出せるから、「暴れてください」って言われているようなものです。氏真役の時もそうでしたが、何か言われないけど「ここに物とかいっぱい用意してあるので!」「あっ、これとかも全然壊していただいて大丈夫です!」とか言われながらリハーサル始まるので、「もうそれ壊せってこと!?」「どこまでやれる俺!?」みたいな(笑)。その試されている感じが楽しいです。だから悪役は、どんどん直感的なところで突き進められる。あまりバランスを考えすぎると逆にこじんまりしちゃうので、自分のワガママな気持ちを演技にそのまま活かせると思っています。

ーー悪役にも信念があるように、溝端さんご自身も俳優としてこれまで長い経歴の中で培ってきた、築いてきた信念があるかと思います。お伺いしてもいいですか?
溝端:基本的に現場で「みんなポジティブに笑顔でやれたらいいな」ということを昔から変わらず思っていますね。もちろん集中する時は集中するけど、やはりどちらも大変なのだとしたら楽しい方が良いし、みんな笑っている方がいいので。そのオンとオフの切り替えみたいなものは大事にしています。ずっと緊張感があるシーンや現場もあるし、自分もそうやる時があるんですけど、どこかでちょっとオフにして「さあやろう」って言った時に集中するやり方が一番僕には合っていると思います。
『全領域異常解決室』最終話ゲストに溝端淳平&真壁刀義 物語を揺るがす重要人物に
藤原竜也が主演を務めるフジテレビ系水10ドラマ『全領域異常解決室』の最終話に、溝端淳平と真壁刀義がゲスト出演することが発表された…ーー昨年末には、『全領域異常解決室』(フジテレビ系)の最終話にサプライズ出演。火を扱う神という役柄でした。そこでアメコミとも重なってくる部分にはなりますが、溝端さんがヒーローになるなら火を扱うなどの能力持ちか、それともスティーブ・ロジャースのような身体強化か、どちらを選びますか?
溝端:身体強化派ですね。それこそ超人血清が打てたらなと思います。やはり社会を生きるうえでギリギリ枠にはまれるじゃないですか。炎を使えるとか超能力が使えるとなると責任が増すし、下手したら暴走して人を傷つけてしまうかもしれない。でも超人血清は自分の今まで生きてきた体の動かし方とほぼ同じだし、風邪も引かない、病気にもならない、酒にも酔わない、いくら飲んでも二日酔いにならない。走っても全然疲れない体を手に入れられるなら、僕はそっちがいいです! もし能力持ちや専用の武器を持てるヒーローになるなら、ファルコンとかアイアンマンみたいに飛びたいですね。クイックシルバーとかも速くて良いですよね。

ーーありがとうございます。最後に、『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』を楽しみに待つ観客に向けて、メッセージをお願いします。
溝端:本作は、新たな『キャプテン・アメリカ』そして『アベンジャーズ』シリーズに続く作品だと思います。前作からのファンの方はもちろん楽しめるし、サプライズも用意されています。また、新しく興味を持ってくれた方も本作なら話が入りやすいかと思います。新しい“キャプテン・アメリカの”スタイルというか、これからのMCUはこういうふうになっていくんだなって予兆も僕は感じられたので、そこも含めてすごくワクワクして楽しい作品です。ぜひ、劇場でご覧ください。
■公開情報
『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』
全国公開中
出演:アンソニー・マッキー、ダニー・ラミレス、リヴ・タイラー、ジャンカルロ・エスポジート、ハリソン・フォードほか
監督:ジュリアス・オナー
製作:ケヴィン・ファイギ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2025 MARVEL.
公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/captain-america-bnw
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3月4日(火)
























