『まどか26歳』まどかが見つけた患者との向き合い方 芳根京子が“後悔”を静かに鮮烈に表現

「患者さんの死はいつまで経っても慣れるもんじゃない。変に強くなる必要なんてない、人間なんだから」というダイレクトな言葉は、変な慰めよりも真っ直ぐまどかの心に届いただろう。完全無欠に思える手塚(木村多江)も、初めて自分が担当した患者さんの死にはお通夜に行こうとするほどに、当時消化しきれない想いを抱えていたという話も、まどかの心に寄り添ってくれる。

「葬式に行くことは医者の仕事じゃない。あくまで私たちのフィールドは病院内」「生かしてくれるのが医者だろって思う」など、患者の死との向き合い方にこそ死生観だけでなく、手塚の医師という職業への矜持が滲む。

初めての患者の死を体験し、同期の桃木(吉村界人)との間に不穏な空気が流れるも、イガこと五十嵐(大西流星/なにわ男子)のナイスアシストがありつつ、同期の結束を強められていた。イガがこっそり作っていた同期全員お揃いの「ツボミバッジ」がそれぞれどんな花を咲かせるのか、今から楽しみだ。

そんな中、恋人の直人(渡邊圭祐)がまどかには黙ってどうやら他の女の子と野球観戦に出掛けていたらしい。既にすれ違いの兆しが見られている2人と、『ドクターK』の台詞を全て自分にインストールさせている菅野との意外な共通点もわかってきた今、まどかのプライベートの動きにも注目したい。
“お医者さんだって、幸せになりたい!”と願う主人公の研修医が、変わりゆく医療現場で戸惑いながらも、ベテラン医師たちの試練に立ち向かい、同期の仲間たちと励まし合って、医師として女子として、人生と向き合う姿を描く。
■放送情報
火曜ドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』
TBS系にて、毎週火曜22:00~22:57放送
出演:芳根京子、鈴木伸之、髙橋ひかる、大西流星、吉村界人、小西桜子、渡邊圭祐、堀田茜、佐野弘樹、岩男海史、小松利昌、信川清順、板倉俊之(インパルス)、森カンナ、赤堀雅秋、溝端淳平、佐藤隆太、木村多江、奥田瑛二
声の出演:大塚明夫、大谷育江
原作:水谷緑『まどか26歳、研修医やってます!』『あたふた研修医やってます。』『離島で研修医やってきました。』(KADOKAWA刊)
脚本:前川洋一、船橋勧、松井香奈、村野玲子、原野吉弘
音楽:伊賀拓郎
主題歌:星野源「Eureka」(スピードスターレコーズ)
演出:井村太一、山本剛義、大内舞子
プロデュース:塩村香里、松本桂子
編成:武田梓
製作:TBSスパークル、TBS
©TBS
©Midori Mizutani/KADOKAWA
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/madoka26_tbs/
公式X(旧Twitter):@madoka26_tbs
公式Instagram:madoka26_tbs
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