『まどか26歳』まどかが見つけた患者との向き合い方 芳根京子が“後悔”を静かに鮮烈に表現
![『まどか26歳』芳根京子が後悔を鮮烈に表現](/wp-content/uploads/2025/01/20250128-madoka-01.jpg)
医師として避けては通れない“死亡宣告”がまどか(芳根京子)の身にも降りかかった『まどか26歳、研修医やってます!』(TBS系)第3話。
幼い娘がいながら癌の宣告を受け日に日に弱っていく患者・中山(小久保寿人)の姿を目の当たりにしてまどかは「患者との向き合い方」について自分なりの解を見つけていく。「俺はどうしたらいいですか」「俺は死にたくない」という患者を前に、まどかは自身の無力さを痛感する。
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緩和ケアに切り替えた中山は絵本をめくるのも重いと言い、体の節々の痛みを訴える。「治す」ということが難しい患者に対して、まどかは「患者さんになるべく会いに行って何が辛いか見つけてあげようと思います。ご家族との時間が少しでも長くなるように」と、自分のやるべきことを見つけていた。
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自身の命の灯火が弱っていき残量が減っているのを実感している最中、治す術がなくとも自分に寄り添ってくれ、気にかけてくれる人がいるという圧倒的な事実が、何よりの痛み止めになり薬になることがあるのだろう。
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家族が“パパ”と呼びかける中、その人はもう帰らぬ人だと患者の人生の終点を告げる“死亡宣告”に臨み、家族の喪失感に触れたまどかの動揺と次から次に押し寄せてくる自身の無力さを悔いるような気持ちを、芳根は静かに鮮烈に見せてくれた。芳根のビー玉のような心に感情が満タンになり溢れ出す様子は、じんわりとした体温を持って観る者の心にまで染み渡る。
そんなまどかにすんなりと届く言葉をかけたのは、菅野(鈴木伸之)だった。