毎週“ほとんどのアニメを観ている”ライターが2025年冬期を分析 そこから見えた3つの傾向

2025年冬アニメを分析して見えた3つの傾向

元日から新作開始! 過去最速クラスの冬アニメスタート

 以前も少し触れましたが、今冬のトレンドとしてこの話題は欠かせません。近年、以下のように冬アニメに突入するタイミングが早まっている感がありますが、2025年はついに1月1日の夜から新作の放送が始まりました。

2024秋アニメ総括&2025冬アニメ展望 キーワードは「ショート」「最終話」「たこ焼き」

2024年のアニメが終わったと思ったら早速2025年のアニメが多数始まり、正月からてんやわんやという人もいるでしょう(詳しくは後…

2021年:1月3日深夜(『じみへんっ!! 〜地味子を変えちゃう純異性交遊〜』)※1月1日には『幼女社長』が始まりアニメファンの度肝を抜きましたが、これは配信作品なので除外。
2022年:1月4日深夜(『イロドリミドリ』)
2023年:1月4日夜(『転生王女と天才令嬢の魔法革命』)
2024年:1月3日夜(『弱キャラ友崎くん 2nd STAGE』)
2025年:1月1日深夜(『天久鷹央の推理カルテ』『グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION』)

『天久鷹央の推理カルテ』第2弾PV

 お正月から冬アニメに対する臨戦態勢を求められるなんてなんとも忙しいですが、アニメファンなら嬉しい悲鳴をあげたいところ。いずれは1月1日の日付が変わる前に始まってもおかしくありません。

散見される計画的(?)な“万策”

 先に触れた『天久鷹央の推理カルテ』は1月1日の深夜から第1話と第2話の連続放送という華々しいスタートを切りました。しかしその2週間後には第4話ではなく特番『天久鷹央の休診日「高尾山で鷹央さーん!」』を放送し、SNSでは「万策尽きた!?」と心配する声も見られました(「万策尽きた」はアニメ『SHIROBAKO』から生まれたネットスラングで、アニメの制作が間に合わず“落としてしまう”事態のこと)。

【天久鷹央の休診日】高尾山で鷹央さーん!

 ただ、この特番の内容を観ると(佐倉綾音さんの拍手ものな孤軍奮闘はさておき)明らかにかなり前から収録され作り込まれているもので、「制作が間に合わないから緊急で作った」番組とは思えません。そのため真の「万策尽きた」ではなく、計画的なものではないかと推察するのは筆者だけでしょうか。まあ、この特番を3週目に放送した理由については、それこそ天久先生にでも推理してもらうしかないですが……。

 また『UniteUp! -Uni:Birth-』は第1話放送段階で今後の放送についてアナウンスしました。

 これによると同作は3月末までに2回の“絆特番”なるものを挟み、4月の頭に2話連続放送で締めくくるようです。先に触れた長期の中断期間ののち2月から放送が再開する『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかV 豊穣の女神篇』や『Re:ゼロから始める異世界生活 3rd season』もその一環かもしれませんが、こうした先まで見据えたスケジュールを予め明かしてくれると、急に特番や総集編が始まって「万策尽きた!?」と心配する必要もなくありがたいですね。

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