『まどか26歳』が描く現代に必要な考え方 芳根京子と鈴木伸之の関係性に変化も

そして本作は、新人側の苦悩だけでなく、新人を受け入れる側の戸惑いや迷いも描く。西山も自身の研修医時代と比較するばかりではなく、地獄のカンファレンスをやり遂げたまどかの頑張りをきちんと認め、手術執刀の機会を与えていた。まどかが執刀した入院患者同様に、互いを信じ歩み寄りながら、昔のやり方の中でも重要なエッセンスを抽出し現在にも踏襲できる部分は引き継ぎ、変えるべきところとの両立、見直しを進めていく必要が様々な領域で今まさに求められているのだろう。

仕事でしか見られない景色を目の当たりにしたまどかにとっては、直人の意見が今まで通り安心できるものというよりも生ぬるく聞こえたり、変化していく自分にとって煩わしいものに感じたりしそうで、なんだか既にすれ違いフラグが立ち始めているかのようだ。

一方、まどかの様子を見かね、患者の近況を対面で確認する一問一答形式かのような地獄のランチを開催したり、続いて消化器内科に配属されることになったまどかに「患者と会いに行け。それでもわからないことがあったら俺に聞きに来てもいい」なんて言葉を掛けてくれる菅野(鈴木伸之)とまどかの関係性の変化も気になるところだ。
■放送情報
火曜ドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』
TBS系にて、毎週火曜22:00〜22:57放送
出演:芳根京子、鈴木伸之、髙橋ひかる、大西流星、吉村界人、小西桜子、渡邊圭祐、堀田茜、佐野弘樹、岩男海史、小松利昌、信川清順、板倉俊之(インパルス)、森カンナ、赤堀雅秋、溝端淳平、佐藤隆太、木村多江、奥田瑛二
声の出演:大塚明夫、大谷育江
第1話ゲスト: 田中真弓
原作:水谷緑『まどか26歳、研修医やってます!』『あたふた研修医やってます。』『離島で研修医やってきました。』(KADOKAWA刊)
脚本:前川洋一、船橋勧、松井香奈、村野玲子、原野吉弘
音楽:伊賀拓郎
主題歌:星野源「Eureka」(スピードスターレコーズ)
演出:井村太一、山本剛義、大内舞子
プロデュース:塩村香里、松本桂子
編成:武田梓
製作:TBSスパークル、TBS
©TBS
©Midori Mizutani/KADOKAWA
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/madoka26_tbs/
公式X(旧Twitter):@madoka26_tbs
公式Instagram:madoka26_tbs
公式TikTok:@madoka26_tbs






















