『おむすび』見習いたいルーリーの“強さ” 生き抜くために大切な“ギャルマインド”

『おむすび』見習いたいルーリーの“強さ”

 NHK連続テレビ小説『おむすび』第15週では、結(橋本環奈)の人生に大きな転機が訪れた。重症妊娠悪阻で入院中、管理栄養士の西条(藤原紀香)がサポートしてくれたおかげで無事に娘・花を出産することができた結。そんな矢先、東日本大震災が発生し、今の自分にできることを考える中、救護チームの一員として現地入りした佳純(平祐奈)に聞いた話から、結はより多くの人を助けるために管理栄養士を目指すことを決意する。

 続く第16週のサブタイトルは「笑え、ギャルズ」。初日の放送となる第76話は、時代の変化に負けないギャルのたくましさを目の当たりにする回だった。

 管理栄養士は健康な人だけではなく、傷病者や高齢者も対象に専門的な栄養管理をする国家資格。結が試験を受けるためには、あと1年以上の実務経験が必要となる。そのため、昼間は引き続き、星河電器の社員食堂で働きながら、試験に向けて準備を始めることに。子育てをしながらの仕事と勉強はなかなかに大変だが、結は翔也(佐野勇斗)と協力しながら乗り越えていく。

 そんな中、「助けて」と結のもとを訪ねてきたのが、ギャル仲間の“ルーリー”こと瑠梨(みりちゃむ)だ。話を聞くと、勤めていた福岡のアパレル会社が潰れたという。その後、別のアパレル企業に就職するも倒産。一念発起し、ギャルの聖地である渋谷109のアパレルショップで働こうとしたが、東京のギャルとは馬が合わなかったようだ。そこで今度は大阪のアパレル会社を受けたら、そこも潰れるという、何とも不幸続きのルーリー。

 結は「たまたまやと思うけど……」とフォローするが、ルーリーのせいではないにしろ、おそらく偶然ではない。というのも、2012年以降、急速な円安による輸入コストの上昇などで中小企業が相次いで倒産しており、アパレル関連企業もその中に多く含まれている。ルーリーもその影響を受けたのだろう。お金がなくなり、1日だけでも泊めてもらおうと結のもとを訪ねてきたのだ。

 そんなルーリーの状況を見かね、結は神戸の元町で古着屋「ガーリーズ」を営む“チャンミカ”こと、三花(松井玲奈)を紹介。ちょうど社員が一人辞めたタイミングで、ルーリーは店員として採用となる。

 残る問題は住む場所だ。お金が貯まるまで、どこかに身を寄せる必要があるが、「赤ちゃんがいる結の家に行かせるわけにはいかないし」という歩(仲里依紗)の配慮で米田家にしばらく厄介になることに。

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