『アンサンブル』第1話から川口春奈×松村北斗が急接近 終盤の田中圭の登場で波乱の予感

『アンサンブル』瀬奈×真戸原が急接近

 1月18日にスタートした日本テレビ系列の『アンサンブル』は、川口春奈演じる現実主義で“恋愛トラブル”に長けた弁護士の小山瀬奈と、松村北斗演じる理想主義の新人弁護士の真戸原優が、裁判を通して互いを理解しながら距離を縮めていく様を描く“リーガルラブストーリー”だ。タイトルにある“アンサンブル”とは、合奏であったり、演劇や映画などで複数のキャストの調和性を示す際に用いられる単語ではあるが、このドラマにおいては描かれる様々な恋愛トラブルを通じて見出されていく教訓を要素として、ひとつのもの――おそらく主人公2人の恋愛模様の発展に帰結させていくというような意味合いだろうか。

 第1話で描かれるのは、婚約破棄をめぐるトラブル。クライアントとなる光永有彩(森迫永依)という女性から、婚約者だった二瓶隆也(中尾明慶)が両親との顔合わせの席で突然逃げ出し、一方的に婚約破棄を言い渡されたとして慰謝料の請求を依頼される。瀬奈自身も、8年前に5年付き合った恋人に突然逃げられたという過去があり、その経験と重ねながらも依頼を引き受けることに。そして顔合わせが行われた結婚式場に話を聞きにいった瀬奈は、そこで相手側の弁護士である真戸原と出会うことになる。

 弁護士を題材にしたリーガルドラマは言わずもがな定番ジャンルのひとつであり、そのなかでも“恋愛トラブル”などの男女間の問題にフォーカスするものとなると、やはり離婚弁護を主軸に描くドラマがかなり多い印象ではある。しかし本作では広く“恋愛トラブル”と掲げており、少なくとも第1話を観る限りは「終わらせる」ことよりも「丸く収めつつ解決へと導く」ことに重点が置かれているようだ(だとすれば裁判まで持ち込まなくてもいいのではとは思うが、そこはドラマ的なご愛嬌の部分といえよう)。

 そのうえで特徴的なのは、瀬奈と真戸原が「同じ事務所で同じ案件に同じ側から」取り組んでいくのではなく、「別々の事務所で双方の弁護人として双方の視点から」関わっていくことであろう。概ね、異なる言い分を持ったトラブル当事者双方の視点を活かし、それが瀬奈と真戸原の関係性に波及するという機能をもたらすものと推察できる。もちろん恋愛トラブル=男女に限ったものではないにしろ、瀬奈と真戸原というメインカップルである男女の対称性により踏み込んだ物語運びがされるのであれば、ラブストーリーとしての見応えは非常に高そうだ。

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