楠木ともり、“第2章の始まり”を語る 「自分が素直に表現したいことに徹する」

楠木ともり、“第2章の始まり”を語る

楠木ともりにとっての“第2章の始まり”

楠木ともり

——“声優としての楠木ともり”に対する印象は、アーティスト活動にはどのように関わっていますか?

楠木:私にとってはやっぱり自己表現の手段が音楽なんだと思います。よく声優活動とアーティスト活動に何かリンクしているところはあるかと聞かれますが、私にとってはまったく別物なんです。声優活動には“求められている正解”があって、それと自分の中でも考えている表現とをすり合わせていく作業になると思っているんですが、アーティスト業にはたぶん自分で設定しない限り正解はないのだと思います。私は辛いときにはずっと音楽に支えられてきたので、自分も誰かに対して支えになりたいとか、自分が表現したことで何か影響を与えたいとか、逆に自分自身に影響をもたらしたいとも考えるし、そういう本当に純粋に音楽が好きだという気持ちから生まれた動機で活動しています。半分趣味のようなものに近いのかなと思います。

——2025年はアーティストデビューから早くも5周年を迎えます。

楠木:早いですね……! 来年に向けていろいろ考えていることもあって、新しいことにも挑戦していきたいと思っています。以前「back to back」というデジタルシングルを配信しましたが、私はこの曲を自分にとって“第2章の始まり”であると設定しています。それまではアーティスト活動をするにあたって“楠木ともり”というアーティスト像を模索していたんですが、そうではなくてこれからは本当に自分が素直に表現したいことに徹することで“楠木ともり像”が自然と立ち上がるように動いていこうと考えています。もちろん、聴いてくださる方との関係値を深めていきたいというのは変わらない部分なので、継続するところは継続しつつ新しいことにもチャレンジしていきたいなと思っています。

——改めて『Unnamed Memory』の視聴者へメッセージをお願いします。

楠木:ミラリスのことを忘れてしまっている方も多いかなと思うんですが(笑)、こうしてインタビューを組んでいただけているということは彼女に何かがあるとわかっていただけているのだと思うので、今後彼女がどう作品に関わってきて、どのような影響をもたらすかというところを楽しみにご覧いただければ、と思います。

——このタイミングでお話を聞けてよかったと思います。今日はありがとうございました。

楠木:ありがとうございました。

■放送情報
『Unnamed Memory』Act.2
AT-Xほかにて、毎週火曜23:30~放送
各配信プラットフォームにて配信
キャスト:中島ヨシキ(オスカー役)、種﨑敦美(ティナーシャ役)、梅田修一朗(ラザル役)、佐藤拓也(アルス役)、森永千才(ナーク役)、福山潤(トラヴィス役)、清水理沙(オーレリア役)、園崎未恵(ラヴィニア役)、梶裕貴(ヴァルト役)、楠木ともり(ミラリス役)
原作:古宮九時(電撃の新文芸/KADOKAWA刊)
原作イラスト:chibi
監督:三浦和也
シリーズ構成:赤尾でこ
キャラクターデザイン:能海知佳
美術監督:河合良介
色彩設計:西詠仔
撮影監督:林コージロー
オフライン編集:小口理菜
音響監督:今泉雄一
音響効果:長谷川卓也
音楽:松田彬人
音楽制作:ハートカンパニー
アニメーション制作:ENGI
オープニングテーマ:TRUE「Unsung ballad」
エンディングテーマ:Arika「inclusion」
©2022 古宮九時/KADOKAWA/Project Unnamed Memory
公式サイト:https://unnamedmemory.com
公式X(旧Twitter):@Project_UM

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