『わたしの宝物』繋がってはいけない点と点が結びつく 美羽の無責任さと冬月の脇の甘さ

『わたしの宝物』救いのない展開が続く

 そして、まさか自分が栞の父親だとはつゆ知らずの冬月(深澤辰哉)は、神崎夫婦とは全く異なる次元で悩んでいる上、自分の気持ちにけじめをつけるために手紙を書いて、それをあろうことか真琴(恒松祐里)に託ける。

 もちろん真実を隠されている冬月が本当の美羽の悩みに行き着けないのは本人に非がないとはいえ、「どんな理由があったとしても俺は夏野のことを愛してはいけなかった、本当にごめん」「いつまでも心の中で夏野は大切な友人です」という文面を美羽はどんな思いで読んだのだろうか。

 さらには水木(さとうほなみ)経由で出会った融資してくれるかもしれない会社の担当者である宏樹の妻が美羽であることを知っていながら、水木に美羽に辿り着きそうな情報を与えてしまうのも冬月の脇の甘さだ。

 宏樹からついに「離婚」の2文字が切り出された頃、宏樹も水木もそれぞれに美羽と冬月の繋がりに気が付き始める。繋がってはいけない点と点が結びついてしまった時、ついに托卵の事実が真琴のみならず他の関係者にも知られるところとなるだけでなく、その事実を知った冬月は何を想い、何を守ろうとするのだろうか。

■放送情報
木曜劇場『わたしの宝物』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~22:54放送
出演:松本若菜、田中圭、深澤辰哉、さとうほなみ、恒松祐里、多岐川裕美、北村一輝
脚本:市川貴幸
主題歌:野田愛実「明日」(avex trax)
演出:三橋利行(FILM)
プロデュース:三竿玲子
制作・著作:フジテレビ
©フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/takaramono/
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