『モンスター』古田新太が満を持して登場 意外性の男“杉浦”が裁判のカギを握る?
11月11日放送の『モンスター』(カンテレ・フジテレビ系)第5話では、仕組まれた伏線に次週への期待が高まった。
第5話で扱ったのは医療訴訟。といっても一般的な医療過誤とは若干、趣が異なる。高額医療を受けるために来日した患者の遺族が、日本のクリニックを訴えるというのだ。損害額はなんと30億。亮子(趣里)は巨額の案件を受けることになった。
エマ(秋元才加)によると、資産家の父マサル(石橋凌)は2年前にがんと診断された。アメリカでの抗がん剤治療の合間に、日本のクリニックで代替治療を受けた。しかし、効果はなく、帰国後はがんの治療そのものをやめてしまった。エマは、無意味な治療でマサルを絶望させたクリニックを訴えたいと語る。
代替医療やカクテル療法など、耳なじみの薄い言葉が飛び交うなかで、要は治療に効果がないことを明らかにして、賠償金を得られるかが問題となる。複数の医師の話では、代替医療の効果は定かではない。くわえてクリニック特有の事情も浮かび上がった。マサルが治療を受けた岡本プレミアクリニックは、先代院長と息子である現院長の間で主導権争いがあり、代替わりして経営方針が一変した。自由診療の海外富裕層向けの高額医療ツアーは、現院長の久嗣(内村遥)が推し進めたものだった。
亮子お得意の潜入調査は杉浦(ジェシー)が担当することになった。抜かりなく変装する亮子と比べて、杉浦は思わず「正直か!」とツッコみたくなるが、逆にその作為のなさが、かえって相手の言葉を引き出していた。意外性のある杉浦の立ち回りは次週の法廷編にどのようにつながるだろうか?
2週連続の前編となる第5話はタイトルが「信じたいもの」で、医療分野の紛争を取り上げつつ、親子の関係性に迫る内容だった。依頼者であるエマとマサルの関係は、亮子自身に通じるものがあり、予告されていたように終盤で亮子の父・粒来春明(古田新太)が姿を見せた。