中川翼、“向き合い方が変わった”俳優業への新たな決意 「自分にとっては今年が俳優1年目」
異色のリーガル・エンターテインメント『モンスター』(カンテレ・フジテレビ系)で、ハッキングが得意なコンビニ店員・城野を演じている中川翼。人生初となるハイトーンの髪型で挑むことになった役柄への覚悟や、事務所の先輩でもある趣里とのエピソード、将来の目標などをたっぷり語ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】
亮子と城野の出会いは“ゲーム”?
――『モンスター』に出演することが決まったときの気持ちを教えてください。
中川翼(以下、中川):最初にお話をいただいたときは、“18歳のコンビニ店員役”としか聞かされていなかったんです。これまで学生の役が多かったので、新たな挑戦になるなと思いました。そこから、普通のフリーターではなくハッキングが得意な謎のコンビニ店員だという情報をもらいました。
――役作りも難しい部分があったのでは?
中川:そうですね。少ない情報しかないなかで、監督と試行錯誤して作り上げている感じです。衣装を決める段階で、監督から「秀才な感じというか、ハッカーって感じのクールさがあってもいいんじゃない?」と言われたので、“クールさ”は意識するようにしています。
――城野を演じる上で、髪色も変えられたんですよね。
中川:はい。ちょっと明るい茶色にしたことはあったんですけど、ここまでのハイトーンは初めてです。3〜4回ブリーチをして、グレーの色素を入れて。染めるのも結構大変でした。
――髪色を維持するのも大変そうです。
中川:すごく大変です。撮影に入る前は、市販の紫シャンプーで徐々に色を薄めていました。白っぽい感じになるように意識しています。
――気持ちの面でも変わってきそうですね。
中川:そうですね。ハイトーンにしてから、気持ちが明るくなりました。日常生活も軽やかになったというか。心なしか、マインドも強くなった気がします。
――ビジュアル面以外では、どのような役づくりをされたのでしょうか。
中川:コンビニ店員ということなので、アルバイトの方を観察しました。家の近くのコンビニに朝昼晩で通って、「この大学生のアルバイトの方、城野っぽいなぁ」と思ったり。立ち振る舞いなどを見て、研究していました。
――城野を演じる上で、意識していることはありますか?
中川:監督から「ハッキングをしているときは、楽しんでいる感じにしてほしい」というアドバイスを受けているので、ちょっとニヤついてみるようにしています。あとは、「姿勢をもっと悪くしてほしい」と言われているので、座っているときでも前屈みにしたり。
――たしかに、常にパソコンに向かっているような体勢ですよね。
中川:そうなんです。その方が、ハッカーっぽいかなって。あとは、趣里さん演じる亮子の素を引き出せるように……と思っています。亮子って、法律事務所にいるときはクールな感じがするけれど、コンビニでは明るい雰囲気が出ているんです。ダラッとしていたり、かわいらしい部分もあって。城野とは、姉弟とか親友みたいな関係性だと思うので、リラックスできる場所になっていたらいいなと思いながら。ちょっと、謎な関係性でもあるんですけど(笑)。
――亮子と城野の関係性、たしかに謎ですよね。どうやって出会ったのか、気になっていました。
中川:実は、ゲームで知り合ったという裏設定があるんです。
――まさかのゲームなんですね。
中川:SNS上で知り合って、話していくうちに仲良くなったみたいで。城野は、狭く深くタイプなので、あまり他人に心を開かないんですけど、亮子のことは「この人なら、信頼できるな」と思っているんだと思います。ちょっと特殊な関係性ですよね。