空気階段 水川かたまり、コントの表現力は演技でも 主演俳優として期待される“持久力”

水川かたまり、コントの表現力は演技でも

 お笑いコンビ・空気階段の水川かたまりが主演を務める映画が、2025年2月に公開されることが発表された。タイトルは『死に損なった男』。水川の記念すべき映画初主演作である。相方の鈴木もぐらとともに、コント師として群雄割拠のお笑い界をサバイブする彼は、本格的な演技の場でどのようなパフォーマンスを展開するのだろうか。

 本作は、2019年に公開され、国内外の映画シーンを席巻した『メランコリック』の田中征爾監督による待望の長編第2弾。深夜に殺人が行われる銭湯を舞台とした前作に続き、こちらも完全なるオリジナルのストーリーで、しかも怪談噺なのだという。

 あらすじはこうだ。主人公・関谷一平(水川かたまり)は駅のホームから飛び降りることを決意するものの、なんと隣の駅で人身事故が発生。タイミング悪く彼は死に損なってしまう。そんな一平の前に男の幽霊が現れ、「娘に付きまとっている男を殺してくれないか?」というとんでもない依頼を受けることに。しかも、依頼を完遂するまで取り憑くと脅迫までされる始末。こうして“死に損なった男=一平”は、数奇な運命をたどっていくことになる。この短いあらすじだけでも、とてもユニークな物語が広がっていくのだろうと想像できるのではないだろうか。

 空気階段といえば、『キングオブコント2021』の優勝者として広く知られていると思う。ここで改めて「コント」を端的で分かりやすい日本語にするならば、“喜劇的な寸劇”といえるだろう。つまり空気階段のふたりは、観客から笑いをとる短いお芝居のプロフェッショナルなわけだ。

 だから水川の演技が期待されるのは当然といえば当然のこと。事実、『妻、小学生になる。』(2022年/TBS系)や『罠の戦争』(2023年/カンテレ・フジテレビ系)などのドラマ作品に出演し、演技を披露してきた。ひとくちに「お笑い芸人」といってもタイプはさまざまだが、コント師たちは映画やドラマ作品にひんぱんに起用されている。

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