『ダンダダン』『ドラゴンボールDAIMA』『チ。』など、必見の秋アニメをピックアップ!
10月から秋アニメが放送されるが、今シーズンもたくさんの作品があり、どの作品を観るか迷ってしまう読者も多いのではないだろうか。今回は6本の注目作の見どころを、簡単に紹介したい。
『ダンダダン』
この秋の最注目作品は『ダンダダン』。『少年ジャンプ+』にて連載されている人気作をアニメ化。霊媒師を祖母に持つ綾瀬桃とオカルトマニアの高倉健が、怪奇に立ち向かう物語で、オカルトとバトルが融合した映像表現の魅力がPVからも伝わってくる。
アニメーション制作を務めるのは『映像研には手を出すな!』などを手掛けたサイエンスSARU。自由自在なアニメ表現を得意とするスタジオだけに、PVからは怪異のデザインやアクション描写にスタジオの個性が感じられる。監督を務める山代風我は湯浅政明、山田尚子などの名だたる監督を副監督・演出など様々な立ち位置で支えた若手演出家であり、今作が監督デビュー作となる。サイエンスSARUに新入社員として入社以降、そのスピリッツを学んできた若手の注目演出家が、どのような演出や采配によって作品を仕上げて視聴者を魅了するのか、注目したい。
『アオのハコ』
『アオのハコ』も注目作だ。2021年より『週刊少年ジャンプ』にて連載を開始し、累計発行部数は500万部を突破する人気作のアニメ化作品。『週刊少年ジャンプ』からはアニメ化によって爆発的なヒットを遂げる作品も相次いでいることもあり、注目度が高い。男子バドミントン部に所属する高校1年生の猪股大喜と、女子バスケ部に所属する高校2年生の鹿野千夏、新体操部に所属する高校1年生の蝶野雛の関係性を描く。
監督は『もやしもん』や『ルパン三世 PART5』などの矢野雄一郎、アニメーション制作はルパンシリーズなどを制作するテレコム・アニメーションフィルムが務める。『週刊少年ジャンプ』といえばバトルものや熱血作品が想像されやすく、恋愛作品は珍しく感じるかもしれないが、PVからはキャラクターたちの繊細な感情が伝わると同時に、バドミントンやバスケットボールの躍動感、新体操の華麗な動きが表現されており、“ジャンプらしさ”も感じられる。キラキラとした青春が多くの視聴者を惹きつけること間違いなし。
『ドラゴンボールDAIMA』
『週刊少年ジャンプ』つながりで触れておきたいのが『ドラゴンボールDAIMA』。こちらは日本を代表する大ヒット漫画の『ドラゴンボール』の40周年を記念した新作TVアニメとなっている。連載終了後も世界的に高い人気を誇り、近年も映画化やゲーム化を何度も果たしており、ファン待望の新作となっている。23時40分と深い時間の放映となるのも、シリーズ初の試みであり話題となった。
記事執筆時点(9月上旬)では公式サイト上にストーリーやキャラクターの紹介がなく、多くの謎に包まれた作品ではあるが、PVでは悟空たちの頭身が下がったデザインが見受けられ、小さくなった悟空たちの冒険が描かれる模様だ。雰囲気としては初期の、コメディと冒険を合わせた、無印の『ドラゴンボール』TVアニメ版に近い作品になりそうだ。