『ドラゴンボール』から『ONE PIECE』まで ジャンプ作品の意外な声優交代を振り返る
8月18日に放送されたアニメ『ONE PIECE』の第1116話「取りに行こうぜ!バギーの大宣言」にて、革命軍・サボの声優が変更されたことが話題を呼んでいる。新たに担当声優に抜擢されたのは、『千と千尋の神隠し』のハク役や『キングダム ハーツ』シリーズのソラ役として知られる入野自由だ。
8月18日(日)朝9:30より放送される
アニメ「#ONEPIECE」
第1116話「取りに行こうぜ!バギーの大宣言」に
サボが登場します。声を演じるのは、入野自由さんに決定いたしました。
引き続き、アニメ「ONE PIECE」をよろしくお願いいたします。
1116話予告↓https://t.co/WUYtGVrq00 pic.twitter.com/vBqSuRQM7s
— ONE PIECE.com(ワンピース) (@OPcom_info) August 16, 2024
実をいえば『週刊少年ジャンプ』のマンガを原作とする“ジャンプアニメ”では、過去にもさまざまなキャラクターの声優変更が行われてきた。今回は、その中でも意外性が強かったものを振り返ってみたい。
『ドラゴンボール』シリーズ
まずは『ドラゴンボール』シリーズ。1986年から放送が始まり、2024年10月から最新作『ドラゴンボールDAIMA』が放送されることも決まっている長寿アニメだが、その宿命として何人ものキャラクターの声優が変わっている。
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とくに印象的なのが、亀仙人のキャスト。というのも、ゲーム版も含めると、担当声優の数が5人以上にのぼるからだ。
初代の宮内幸平さんは、『アルプスの少女ハイジ』のアルムおんじ役などで知られる声優で、無印『ドラゴンボール』から『ドラゴンボールZ』の終盤までを担当。そして二代目として亀仙人役を引き継いだのが、『サザエさん』フグ田マスオ役や『それいけ!アンパンマン』ジャムおじさん役の増岡弘さんだった。さらに現在は、『キン肉マン』のバッファローマン役などを代表作にもつ佐藤正治が三代目亀仙人役を務めている。
そのほかにも、無印『ドラゴンボール』の第137話では、『ドラゴンボール』シリーズのナレーションや北の界王役でお馴染みの八奈見乗児さんが“1話だけの代役”を務めていた。さらに、“キンキン”こと愛川欽也さんが亀仙人役を務めた劇場アニメ『ドラゴンボール 最強への道』という作品も存在する。
『黒子のバスケ』
また一世を風靡したバスケットマンガ『黒子のバスケ』においても、キャスト変更があった。同作はTVアニメ化に先駆けて、原作マンガの絵に声優の声を追加したVOMIC』というコンテンツが制作されたのだが、そこでは主人公・黒子テツヤの声を女性声優が演じていたのだ。
TVアニメシリーズで黒子を演じているのは、『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』ジョルノ・ジョバァ―ナ役や『SPY×FAMILY』ユーリ・ブライア役などで有名な小野賢章。それに対して『VOMIC』版では、『狼と香辛料』ホロ役や『コードギアス 反逆のルルーシュ』紅月カレン役などで知られる小清水亜美が黒子役を務めている。
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小野もやや幼げな声で演技していたものの、小清水はより中性的な少年ボイスを出しており、黒子のかわいらしさが強調されていた印象。『VOMIC』版からTVアニメ版で声優が変わるのはよくあることだが、性別すら違うという意味では珍しい“声変わり”だろう。