清水尋也の変幻自在さに驚き 『東リベ』から『マル秘の密子さん』まで見事な変貌ぶり

『マル秘の密子さん』清水尋也の変幻自在さ

 あまりの変幻自在ぶりに驚いた。放送中のドラマ『マル秘の密子さん』(日本テレビ系)に出演中の清水尋也のことである。ここ数年、出演作が絶えることなく続いている清水。その活躍ぶりについて改めて振り返りたい。

 清水といえば『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』での半間修二役の衝撃が記憶に新しい。同作での半間という役は、東京卍會と激突する芭流覇羅の初代副総長という役柄。いまいち何を考えているのかわからない、冷静沈着なように見えて、狂気的な凶暴性を持ちあわせている印象だ。そんなキャラクターを、気だるそうな言い回しや声色、「できれば関わりたくない」と思わせるような表情で見事に怪演。その危険な雰囲気は、間宮祥太朗演じる稀咲鉄太とセットでいることで一気に厚みを増す。

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 同年に公開された映画『さがす』も衝撃的であった。本作で指名手配中の連続殺人犯・山内照巳を演じた清水だが、その姿はとにかく怖い、そして気味が悪い。特に爪を噛む仕草は、映画館を出た後「夢に出てくるんじゃないか」と思うようなインパクトがあった。実際に、この役について清水は映画公開時に行われた舞台挨拶にて「知り合いからたくさん連絡があったが、“キモい!”という感想が一番多かった。山内はこれまで演じた中でもダントツに気持ち悪い役柄。みんなに“キモッ!”と思わせられたということは、それだけ役柄がしっかりと伝わったということ」と語っていたほど。(※)正直、観るには覚悟のいる作品だが、気になる方はぜひ観てほしい。

 この2作品のイメージがどうしても強かった筆者としては、清水といえば予測を凌駕してくる怖さがあるキャラクターをやらせたらピカイチという印象。

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