堀家一希、眞栄田郷敦、清水尋也 『東京リベンジャーズ』を過熱させる3人の男に注目

『東リベ』堀家一希、眞栄田郷敦らの存在

 若い魂の苛烈なぶつかり合いが話題の『東京リベンジャーズ』。主演の北村匠海を筆頭に、現在のエンタメ界の最前線をひた走る俳優たちが何人も名を連ねている作品だ。本稿では、出番の多寡にかかわらず本作をより過熱させている3人の男たちに注目してみたい。

パーちん(堀家一希)


 早くも続編希望の声が上がる『東京リベンジャーズ』において、今回のキーマンの一人ともいえるのが、“パーちん”だ。演じるのは堀家一希。どの俳優もが原作キャラクターを見事に再現している本作で、彼もまた例にもれず丁寧にキャラクターに息吹を与えている。ヘアスタイルなどの見た目の寄せ方は、その一部分でしかないだろう。そんな堀家といえば、やはり最近では『君と世界が終わる日に』(日本テレビ系)での好演が記憶に新しい。人間をゾンビ化させるウィルスが蔓延する世界で、自身の正義のために暴走してしまう若き自衛官を演じていた。それ以前にも『初めて恋をした日に読む話』(2019年/TBS系)や『俺のスカート、どこ行った?』(2019年/日本テレビ系)などのドラマ作品でほかの若手俳優たちと肩を並べてレギュラー出演をしてはいるが、連ドラながら特殊な作風も相まって、例の自衛官役の印象が強い。映画でいえば代表作に『泣くな赤鬼』(2019年)があり、このところメキメキ頭角を現している俳優だ。ここに挙げた作品で堀家を認知していた方は、パーちん役を見て驚かされたはずだ。それは「血気盛ん」どころのものでなく、肩を怒らせて怒鳴り散らすさまは、初登場時の瞬間から物語に激しい勢いを与えている。そして彼が“キレている”理由は、今回の物語に大きく関わってもいる。本作で描かれる事件の重大さを、セリフで語る前に物語ってしまう佇まいの説得力に、堀家一希の演じ手としての強さを感じた。

ミツヤ(眞栄田郷敦)


 パーちんと同じく、暴走族・東京卍會のメンバーの一人である“ミツヤ”を演じているのは眞栄田郷敦。荒くれ者ばかりが登場する本作において、冷静で頼れる、男気あふれる存在だ。彼もまた重要な役どころを任されている。ところが眞栄田といえば、俳優デビューからまだたったの2年しか経っていない。本作のメインキャストの中では、年齢的にもキャリア的にも“最若手”である。しかし、彼のキャリア形成は順調な模様。主演の二階堂ふみの相手役を務める『プロミス・シンデレラ』(TBS系)の放送も始まったばかりだ。“順調”どころか“スピード出世”ともいえる破竹の勢いでの活躍ぶりである。同作で演じているのは、高級老舗旅館の次男坊で、金に物を言わせた生活を送る、非常に性格の悪い高校生だ。「クソガキ」と呼ぶに相応しいクソっぷりで、卑劣。『東京リベンジャーズ』のミツヤとは真逆のキャラクターなのだ(とはいえ、彼は暴走族のメンバーだが……)。ミツヤは、パーちんと比較してしまうと本作の物語に欠かせぬピースというわけではないが、眞栄田はその存在感をもってして、東京卍會に、果ては本作そのものに、華を添えていると思う。東京卍會の面々を演じる先輩俳優、吉沢亮や山田裕貴らと肩を並べたことは、大きな経験となったに違いない。今後の『プロミス・シンデレラ』にて、“崖っぷちヒロイン”を翻弄し、翻弄されるさまを演じていく過程では、眞栄田郷敦という俳優の表現力のレベルも明らかになることだろう。



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