『愛の不時着』『海街チャチャチャ』『恋人』 韓国ドラマの心に響く“愛の告白”シーン6選

韓国ドラマの心に響く“愛の告白”シーン6選

 韓国ドラマの告白シーンといえば、見どころの一つであり名場面も多い。どストレートな愛の告白から、視聴者が手に汗を握って全力で応援したくなる告白まで、バラエティ豊かであるのも面白いポイント。本記事では、心に響く告白のセリフに注目しながら、いくつか作品を紹介していきたい。

『椿の花咲く頃』

「でもこれからは、毎日がお祭りだと思ってください」

 辛い過去により自分に自信を持てずに生きてきた女性が、前向きで明るい警察官や近所の住人たちの優しさに触れながら変化していく過程を描くヒューマンドラマ。自分の幸せは他人との比較ではなく、自分で決めて生きていこうと奮闘する日々を描く一作で、『サム、マイウェイ〜恋の一発逆転!〜』のイム・サンチュンが脚本を手がける。笑いあり、涙あり、サスペンスありとてんこ盛りで、作り手のメッセージが詰まったエンディングは、視聴者に癒しと勇気をくれると思う。

 本作の告白シーンは、一箇所を選ぶのが難しい。というのも、警察官のファン・ヨンシク(カン・ハヌル)が、終始愛を叫んでいるからだ。「俺に従え」よりも「大丈夫」と手を握り、そっと主人公ドンベクの隣を伴走してくれるヨンシク。「あなたはあなたのままで素敵だ」と愛を叫び、悲しい時は自分以上に一緒に泣いてくれる。そんな彼が、ドンベクに投げかける一言がある。

「僕はあなたが今までどう生きてきたか分かりません。でもこれからは毎日がお祭りだと思ってください」

 小さな肩に見えない重荷を背負い続けてきた彼女に対して、僕がそばであなたを安心させ楽しませますという温かな告白は、ドンベクと視聴者の心を丸ごと包み込んでくれる。

『愛の不時着』

Netflixシリーズ『愛の不時着』Netflixにて配信中

「見てみたい。君に白髪が生えてシワもできて老いてゆく姿を。きれいだろうな」

 パラグライダー中の事故によって、北朝鮮に不時着してしまった主人公と軍人たちを描く物語。竜巻に巻き込まれ、北朝鮮に降り立った主人公のユン・セリ(ソン・イェジン)が、リ・ジョンヒョク(ヒョンビン)と出会い惹かれ合うも、北と南という越えられない一線が二人の愛を阻んでいく過程を描く。壮大な純愛物語は、多くの視聴者の心を動かし、日本でも大注目を集めた作品の一つだ。

 ずっと一緒に過ごすことが許されないセリとジョンヒョクが、お酒を飲みながら本音を打ち明けるシーンがある。彼が話しやすいよう酔っているフリをするセリと、寂しさと愛をストレートに伝えるジョンヒョクの切なくて甘い場面だ。

「見てみたい。君に白髪が生えて、シワもできて、老いゆく姿を。きれいだろうな」

 漠然とした不安を抱えながらも、今この瞬間だけでなくこの先ずっと年を重ねていく瞬間を一緒に居続けたいという告白は、あまりにロマンチックで愛に溢れていている。

『海街チャチャチャ』

『海街チャチャチャ』(tvN公式サイトより)

「ホン班長が好きなの」

 自分を守るために全身に鎧をまとった都会の歯科医が、海辺の町で“班長”と呼ばれる青年や個性豊かな住人たちと出会い、本来の姿を取り戻していく姿を描く物語。独特のコミカルな世界観を貫きながらも、しっかり泣かせてくるのがさすがの本作。田舎街の風景や温かな横の繋がりは、疲れた心をゆっくり癒してくれると思う。

 顔を合わせれば喧嘩が始まる仲でも、性格が正反対でも、そんなことは関係ない。抑えきれない相手への思いをただ伝えたいという一心で、主人公のユン・ヘジン(シン・ミナ)が、ホン班長(キム・ソンホ)の口元を覆いながら一生懸命伝える告白の場面がある。彼への気持ちを自覚したヘジンが紡ぐ一言。

「ホン班長が好きなの」

 その一言によって、感情が一気に抑えきれなくなるホン班長の続きも見どころで、何度も観たくなる場面だ。

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