『葬送のフリーレン』“シュタフェル”がトレンドに アニメにおける"カップリング"の魅力
長い歳月を生きることで見えてくる世界や、終わりを迎えた英雄たちのその後に焦点を当てた物語構成が注目を集めているアニメ『葬送のフリーレン』。第2シーズンでは新たなキャラクターたちが多数登場し、さまざまなキャラクター同士の組み合わせも見どころの一つになっている。特に、今期の放送では、ファンの間で「#ヒンフリ」や「#シュタフェル」といったカップリングタグが、X(旧Twitter)で度々トレンドになっている。
かつては、二次創作的な意味合いで使われてきた印象が強い、“カップリング”という言葉。しかし最近では『SPY×FAMILY』における“ダミアニャ”や、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の“スレミオ”のように、様々なアニメ作品において作品を楽しむ一要素として定番化してきている背景がある。
例えば、劇場版でも興行収入20億円を突破する大ヒットを記録した人気アニメ『五等分の花嫁』では、主人公の上杉風太郎と個性豊かな五つ子との間のカップリングが大きな話題を呼んだ。風太郎と一花のカップリングを「風一」と称したり、風太郎と二乃の組み合わせを「風二」と呼んだりするなど、どのカップリングを推すかについて、悩みながらも作品を楽しんだファンも多いのではないか。
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今期のアニメでは、『葬送のフリーレン』以外にも魅力的なカップリングが多数登場している。たとえば『薬屋のひとりごと』の壬氏と猫猫のカップリング、通称“じんまお”は、今期放送中のアニメの中でも、圧倒的な人気を印象付けた。最初は猫猫の心を射止めようとするものの、彼女が全く動じないことに新鮮な驚きと強い関心を示す壬氏だが、2人の関係は徐々に変化していく。この曖昧で微妙な関係性が、ファンの間で人気を獲得しており、冒頭で紹介した『葬送のフリーレン』同様にX上でトレンドになることもある。
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また『ゆびさきと恋々』では、逸臣と雪のカップリング「逸雪」が登場した。逸臣は広い視野を持つ精神的に成熟した大学生であり、聴覚障害を持つ女子大生の雪が彼に惹かれる過程が描かれる本作。「逸雪」の良さは、2人に通じる、互いを想うピュアな真っ直ぐさだ。逸臣の底なしの優しさはもちろんのこと、雪の素直さや内に秘めた強さを知ると、2人をさらに応援したくなる。「逸雪」カップルから、相手を深く知ることの大切さや人との関わり方について考えさせられた視聴者も多いはず。