『光る君へ』猫・小麻呂が愛おし過ぎる! かわいいだけではない物語を動かす役割も

『光る君へ』猫・小麻呂が愛おし過ぎる

 いまの日本で猫が多くの人の心を癒し、深く愛されているように平安時代の貴族は中国から渡来した猫を唐猫と呼び、愛でていたようだ。紫式部も『源氏物語』に猫を描写し、清少納言も『枕草子』に猫について書いている。日本最古の猫にまつわる日記を残したのは倫子の曾祖父の宇多天皇。小麻呂が紐につながれているとはいえ、あんなにも自由に堂々と平安貴族の暮らしを楽しめているのは宇多天皇から引き継がれる猫を愛する魂のおかげなのかもしれない。

 また、成長した一条天皇(塩野瑛久)も大切にしていた猫のことを「命婦の御許(みょうぶのおとど)という高い身分と敬称で呼ぶほどの愛猫家だった。一条天皇と藤原定子(高畑充希)の猫にまつわるエピソードも残っているので、今後も猫好きの心もがっちり掴まれる展開が待っていそうだ。まずは、小麻呂のますますの活躍とナチュラルすぎる才能あふれる演技に期待したい。

■放送情報
『光る君へ』
NHK総合にて、毎週日曜20:00〜放送/ 翌週土曜13:05〜再放送
NHK BS・BSP4Kにて、毎週日曜18:00〜放送
NHK BSP4Kにて、毎週日曜12:15〜放送
出演:吉高由里子、柄本佑、黒木華、井浦新、高杉真宙、吉田羊、高畑充希、町田啓太、玉置玲央、板谷由夏、ファーストサマーウイカ、高杉真宙、秋山竜次、三浦翔平、渡辺大知、本郷奏多、ユースケ・サンタマリア、佐々木蔵之介、岸谷五朗、段田安則
作:大石静
音楽:冬野ユミ
語り:伊東敏恵アナウンサー
制作統括:内田ゆき、松園武大
プロデューサー:大越大士、高橋優香子
広報プロデューサー:川口俊介
演出:中島由貴、佐々木善春、中泉慧、黛りんたろうほか
写真提供=NHK

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