『恋する警護24時』里夏の恋は前途多難? 岩本照演じる辰之助が元カノの前で見せる表情
素直に、「助けて」って言えばいいのに。「わたしは大丈夫!」と強がっている人を見ると、そう思ってしまうことがある。だが、自分はどうだろう。しんどい時、他人に助けを求めることができるだろうか。迷惑をかけたくなくて、「大丈夫」と答えてしまったことはないだろうか。
もしかすると、この世界には強がるのが癖になっている人がたくさんいるのかもしれない。しかし、たったひとりでもその強がりに気づき、「大丈夫じゃないでしょ?」と寄り添ってくれる人がいたら。心は軽くなるのかも……と、『恋する警護24時』(テレビ朝日系)第3話を観て思った。
「大丈夫じゃない時も、不安な時もあるはずです。怖いなら、怖い。そう言ってください。その不安を受け止めるのが、任務なので」
命を狙われているにもかかわらず、気丈に振る舞っている里夏(白石麻衣)に、そう声をかけた辰之助(岩本照)。しかし、ちょっぴり切ないのは、辰之助にとって里夏の不安を受け止めるのはあくまで“任務”であること。命懸けで守ってくれて、弱さを受け止めようとしてくれて、24時間自分のことを考えてくれている。それなのに、恋人とはちがう。ボディガードのスペシャリスト・辰之助からすれば、依頼者の命を守るのは日常なのかもしれないが、里夏にとってこの関係性は不思議で仕方がないと思う。
おそらく、里夏は辰之助に依頼人以上の気持ちを抱き始めている。同じ法律事務所で働く美央(岡本夏美)が、「(辰之助と)仲良くなってもいいですか?」と聞いたとき、「別にいいけど」と答えるまでに間があったのは、どこかにモヤっとした気持ちがあったから。「あっちは、警護。(わたしは)その対象!」と幾度となく繰り返したのも、自分に言い聞かせるためだったのではないだろうか。