『HiGH&LOW THE 戦国』前に必見! “沼”に落ちる『HiGH&LOW』シリーズの魅力とは?

“沼”に落ちる『HiGH&LOW』シリーズの魅力

 1月29日から「東急歌舞伎町タワー」のTHEATER MILANO-Zaにて戦国時代活劇 舞台『HiGH&LOW THE 戦国』がいよいよ上演される。また、2月3日から25日までは、同・東急歌舞伎町タワー内109シネマズプレミアム新宿にて、『HiGH&LOW』シリーズの映画やライブを上映する「ハイロー祭り!」も行われ、HOTEL GROOVE SHINJUKU, A PARKROYAL Hotel ではコラボ宿泊プランも展開されている。

 『HiGH&LOW THE 戦国』は、《須和国》《乃伎国》《尊武国》《袁空国》《佐峨国》という五つの国が群雄割拠の様相を呈しており、その中に生きる《須和国》の劔黄伊右衛門(片寄涼太)や、村上吏希丸(瀬央ゆりあ)、《乃伎国》の神洲崎湧水(水美舞斗)、姫川弦流(藤原樹)、《尊武国》の上宮地玄武(RIKU)、白銀相生(浦川翔平)を中心に描かれる戦国の世の物語。

 《須和国》は砂、《乃伎国》は水、《尊武国》は火と深く結びついており、そんなイメージに沿ったそれぞれのキャラクターの写真からも、どんな物語になるのか、上演が待ち遠しくなる。

 このコラムでは、そんな『HiGH&LOW THE 戦国』の上演を前に、ドラマや映画、舞台として描かれてきた『HiGH&LOW』シリーズの魅力を紹介し、振り返ってみたい。

 これまでも映画上映にあわせて、『HiGH&LOW THE LIVE』ドームツアーが行われたり、よみうりランドで「HiGH&LOW THE LAND」「HiGH&LOW THE MUSEUM」が同時に開催されたこともあったが、今年も映画を鑑賞するだけでなく、体験を通じて同シリーズを楽しむことができる「総合エンタテインメント」が本シリーズの魅力である。

 シリーズが始まったのは、2015年のドラマ『HiGH&LOW〜THE STORY OF S.W.O.R.D.〜』。以降、ドラマのシーズン2、映画『HiGH&LOW THE MOVIE』(2016年)、スピンオフ作品の『HiGH&LOW THE RED RAIN』(2016年)、『HiGH&LOW THE MOVIE2/END OF SKY』(2017年)、『HiGH&LOW THE MOVIE3/FINAL MISSION』(2017年)、スピンオフ『DTC -湯けむり純情篇- from HiGH&LOW』(2018年)が公開された。

 舞台は「SWORD地区」(山王連合会・White Rascals・鬼邪高校・RUDE BOYS・達磨一家の頭文字をとったもの)。ここで生きる人々が描かれており、映画公開当時は「全員主役」というキャッチコピーが使われていた。中でも、「MUGEN」と言われる伝説のチームの琥珀(AKIRA)や、MUGENに屈することのない雨宮兄弟(TAKAHIRO、登坂広臣)、山王連合会のコブラ(岩田剛典)などがストーリーの中心となっていた。

 これらのシリーズで活躍したのはLDHのアーティストだけではない。劇団EXILEの青柳翔、町田啓太、鈴木伸之も大きな飛躍を果たし、当時からすでに俳優として経験値の高かった林遣都、窪田正孝らがそれぞれ達磨一家の日向紀久、RUDE BOYSのスモーキーとして人気を博したほか、鬼邪高校定時制の村山良樹を演じた山田裕貴、同高校の関を演じた一ノ瀬ワタル、同高校の全日制の轟洋介を演じた前田公輝が次第に同シリーズで頭角を現していく様子を、リアルタイムでファンは追っていたのである。

 また、『HiGH&LOW THE MOVIE3/FINAL MISSION』は、「拳だけでは解決しない戦い」として、コブラたちが巨悪と立ち向かう内容となり、九龍と呼ばれる組織の幹部として、津川雅彦、岩城滉一、岸谷五朗、笹野高史、加藤雅也、髙嶋政宏などが敵役として登場。同シリーズの中では最も「ノワール」色の強い作品となっていた。

 2019年には『HiGH&LOW THE WORST EPISODE.O』がスタートし、スピンオフ映画『HiGH&LOW THE WORST』(2019年)、ドラマ『6 from HiGH&LOW THE WORST』(2020年)、『HiGH&LOW THE WORST X』(2022年)へと続く。

 こちらのシリーズは、鬼邪高校の全日制の花岡楓士雄(川村壱馬)、高城司(吉野北人)を中心とした学園ものとなっており、『HiGH&LOW THE WORST』では、上田佐智雄役の志尊淳が出演したり、小田島有剣役の塩野瑛久が新たに注目されることとなった。

 続く『HiGH&LOW THE WORST X』では、韓国でNCT127のメンバーとして活躍する中本悠太や、BE:FIRSTで活躍する三山凌輝も出演。二人は劇中歌で川村や吉野とコラボするなど、アーティスト活動においても、それぞれの新たな可能性を感じられた。

 『HiGH&LOW』シリーズのこれまでの経緯と出演した俳優について書いてきたが、同シリーズの魅力はそれだけではない。

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