反町隆史をナメていると痛い目に合う!? 『相棒』『グレイトギフト』のバトンリレーも
このように真実を明らかにしようとする藤巻の姿は、反町が7年間演じた『相棒』シリーズ(テレビ朝日系)での右京(水谷豊)の4代目相棒・冠城亘を彷彿とさせる。実際、本作の制作発表記者会見で、反町は「『相棒』から来ました」と冗談交じりに挨拶している(※)。もしかしたら役づくりの上で冠城を意識しているところもあるのかもしれない。現在、テレビ朝日系では『相棒』シリーズの最新作が水曜21時から放送中で、本作は翌日の木曜21時から放送される。奇しくも毎週『相棒』チームでバトンを渡す形となっていることに右京と冠城、ひいては水谷と反町の強い繋がりを感じ、胸が熱くなってしまう。
藤巻は理事長の奥野(坂東彌十郎)から発見した球菌の存在を隠蔽するように言われると、交換条件として「妻の心筋細胞シートによる治療の許可を取り付けること」を提示。藤巻が奥野の弱みにつけ込み、自分の無理な要求を通そうと“策士”の一面を見せた瞬間だった。その一瞬だけは、いつもボソボソとしているはずの藤巻の声に深さが宿り、それが言葉に凄みと鋭さを与えていた。どうやら藤巻は一筋縄ではいかない男のようだ。なめていては痛い目を見るかもしれない。
体内に侵入するとすぐに患者は死亡するが、球菌は消滅してしまう。そんな完全犯罪を可能にしてしまう殺人球菌を「グレイトギフト」と名付けてしまう白鳥(佐々木蔵之介)のブラックさには怖さを覚えたが、白鳥は藤巻を軽んじている1人。このまま藤巻がただ巻き込まれていくとは思えない。本作の今後の展開と反町の演技の変化に期待が高まる。
参照
※ https://realsound.jp/movie/2024/01/post-1539571.html
■放送情報
『グレイトギフト』
テレビ朝日系にて、毎週木曜21:00~21:54放送
出演:反町隆史、波瑠、佐々木蔵之介、尾上松也、坂東彌十郎、筒井道隆、津田健次郎、小野花梨、盛山晋太郎(見取り図)ほか
脚本:黒岩勉
演出:本橋圭太、星野和成
ゼネラルプロデューサー:横地郁英(テレビ朝日)
プロデューサー:髙野渉(テレビ朝日)、菊池誠(アズバーズ)、岡美鶴(アズバーズ)
音楽:得田真裕
制作協力:アズバーズ
制作著作:テレビ朝日
©︎テレビ朝日
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/greatgift/