『グレイトギフト』が冬ドラマのダークホースに? 視聴者を惹きつける反町隆史×黒岩勉

『グレイトギフト』冬ドラマのダークホース?

 テレビ朝日でなんとも“グレイト”なドラマがスタートする。その作品とは、反町隆史主演×黒岩勉脚本の『グレイトギフト』だ。本作は、『相棒』シリーズ(テレビ朝日系)や『オールドルーキー』(TBS系)などで圧倒的存在感を見せた反町が主人公の病理医・藤巻達臣役を務め、『TOKYO MER~走る緊急救命室~』、『マイファミリー』、『ラストマンー全盲の捜査官ー』などTBS日曜劇場のヒット作を生み出してきた黒岩が脚本を手がけるサバイバル医療ミステリーだ。

 反町演じる藤巻は、コミュニケーションを取ることが苦手で、顕微鏡の中の世界にしか関心が持てない病理医。患者との意思の疎通が重要になる臨床ではなく、あえて“最終診断の要”となる病理医を選んだ男だ。役どころとしてはうだつの上がらない医師というキャラクターだが、そこは反町である。円熟した魅力と繊細な仕事ぶりの藤巻には、根強いファンが生まれることだろう。反町といえば、『未成年』(TBS系)や『ビーチボーイズ』(フジテレビ系)、『GTO』(カンテレ・フジテレビ系)など、1990年台から数々の人気ドラマに出演。彼の出演作に夢中になり、青春時代を捧げたというファンも多いのではないか。視聴者は、かつてのワイルドで色気たっぷりの姿から歳を重ね、今だからこその表現力や優雅な佇まいを醸す反町に再び夢中になってしまいそうだ。

 また注目したいのは、藤巻の相棒的立ち位置にいる久留米穂希(波瑠)の存在だ。波瑠演じる検査技師の久留米は、藤巻にとって唯一、院内で心開ける存在。合理的すぎるせいで何かと人と違ったところが目立ってしまう、いわば“変人”である。コミュニケーションの苦手な藤巻と、変人の久留米がどのように関係を深めていくのかが気になる。

 他にも、脇を固める役者陣には、佐々木蔵之介、津田健次郎、尾上松也など、そうそうたるメンバーが名を連ねる。ドラマファンにとっては、一癖も二癖もありそうなキャラクターになること間違いなしと期待が膨らむ面々だ。波瑠を筆頭に、実力のある彼らとの芝居の攻防にちりばめられるキャラクターの心情が、物語を紐解くキーになるに違いない。考察も大いに盛り上がること間違いないだろう。

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