生田斗真のキャリアが活きる作品に? 山下敦弘監督『告白 コンフェッション』への期待
監督を務めるのは、『リンダ リンダ リンダ』(2005年)、『苦役列車』(2012年)、『オーバー・フェンス』(2016年)などの作品が高く評価され、最新作『カラオケ行こ!』(2024年)の公開も控える山下敦弘。
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山下は「難航するシナリオ作業、さらにコロナ禍での2度の撮影延期という憂き目を経て、ようやく映画化することが出来ました」とコメントを寄せており、本作について「途中、何度も心が折れそうになりましたが、どうにか形にしたいという監督としての意地と、プロデューサーたちの粘りの結晶」と語っている。個性溢れるキャラクターの魅力を引き出すことに定評のある山下監督が、自身のキャリアでも初のジャンルとなる密室劇で、極限状態に置かれた2人の男をどのように描くのかに注目していきたい。
原作では日本人の石倉というキャラクターだった設定が、韓国から来た留学生のジヨンへと変更され、もう一人の主演はヤン・イクチュンが務める。監督・脚本・主演作『息もできない』(2008年)で国際映画祭・映画賞で25以上もの賞を受賞し、菅田将暉とW主演を務めた『あゝ、荒野 前編/後編』(2017年)でも数々の映画賞を受賞している実力派俳優だ。
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本作の舞台は他に逃げ道のない山小屋という密室で、ジヨンが「狂気をはらんでいく」というストーリーからは、気の抜けない緊張感あふれる2人の駆け引きが展開されることが予想される。生田がどんな演技を見せ、そしてヤン・イクチュンとどのような友情を見せてくれるのかに期待が高まる。
■公開情報
『告白 コンフェッション』
5月、全国ロードショー
出演:生田斗真、ヤン・イクチュン
原作:福本伸行、かわぐちかいじ『告白 コンフェッション』(講談社『ヤンマガ KC』刊)
監督:山下敦弘
脚本:幸修司、高田亮
製作:映画『告白 コンフェッション』製作委員会
制作プロダクション:ギークサイト
配給:ギャガ
©2024 福本伸行・かわぐちかいじ/講談社/『告白 コンフェッション』製作委員会
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