濱尾ノリタカ、箭内夢菜、水沢林太郎 『マイハル』サグラダファミリ家の愉快な仲間たち

『マイハル』シェアハウスの仲間たち

 佐弥子(広瀬アリス)と拓(道枝駿佑)の年の差なんて関係ない恋愛模様に、毎回「キュンとさせるんじゃないよ〜」と佐弥子ボイスでツッコミながらも、もだもだしてしまう『マイ・セカンド・アオハル』(TBS系)。佐弥子にとっては“セカンド”だが、周りの友人たちは初めてのキラキラな青春を満喫中。特に男女6人で住んでいるシェアハウス・サグラダファミリ家がその舞台になっている。

 第7話では、サグラダファミリ家で佐弥子&拓に続いて、寛太(濱尾ノリタカ)&澄香(箭内夢菜)のカップル(?)が誕生した。はてながついてしまうのは、まだどちらも気がついたばかりの自分の気持ちに戸惑いを覚えているように見えるからだ。だが、きっとこれからどんどん仲が深まっていくのだろう。

 寛太はサグラダファミリ家のムードメーカー的存在で、住民たちの兄貴分。高校卒業してからすぐに進学しなかったため、周りと比べると少し年上であるが、それを感じさせないヤンチャさが魅力だ。今後は大学院に進学したのち、「大きいものを作りたい」と大手の建設会社に就職を希望している。実はダムオタクで、付き合って4日で振られた彼女とのデートでおすすめのダムを案内しようとしていた。ちょっと残念なセンスを持っているのも寛太らしい。だが、建築には真摯に向き合っており、第2話で拓がコンペに出そうとした作品を「どこかで聞いたことあるな……」と調べ、過去にも同じアイデアが出ていたが実現されなかったことを突き止めたのは張本人でもある。

 そんな寛太を演じているのは、濱尾ノリタカ。濱尾は、子供のころから仮面ライダーが好きで、「仮面ライダーになりたい」と俳優を志すようになった。そして、念願のオーディションに参加するも、それまで演技の経験がなかった濱尾は、全く思うような演技ができずに落ちてしまったが、次のオーディションまではその反省を踏まえて、役者としての成長を意識して過ごしていたそう。そうしていくつかのドラマに出演したのち、『仮面ライダーリバイス』(2021年/テレビ朝日系)に仮面ライダーに変身するリバイスシステムを開発した科学者、ジョージ・狩崎役で出演。仮面ライダージュウガとして変身も果たし、自身の夢を叶えた。狩崎は、『仮面ライダー』シリーズの大ファンで、自室にはフィギュアなど数多くのコレクションがあり、濱尾本人と似たようなところがあるのも面白いところだ。『仮面ライダーリバイス』に出演後は、ドラマ、映画、舞台と多方面で活躍。順調にキャリアを重ねている。

 寛太に知らず知らずのうちに心を奪われていた澄香は、岐阜で一番イケている大工の棟梁の娘で、将来の夢は構造家というギャップの激しいギャル。周りからは「スッカ」と呼ばれている。派手髪がトレードマークだが、実はカツラで、それを知った佐弥子は目をまん丸にして驚いていた。課題提出で不備があり、留年してしまったことをサグラダファミリ家の住人によくイジられ、自身でもネタにしている。誰にも物怖じしない性格で、特に寛太には当たりが強めだったのだが、その親しみやすさが恋だとは思っていなかったよう。寛太に4日間の彼女ができた時は、佐弥子たちに慰められながら海で泣き叫び、「辛いからサグラダファミリ家を出ていく」ともはやこの世で楽しいことなど何もないかのように落ち込んでいた。そんなかわいらしいところは寛太には見せもせず、両思いだというのに未だにツンとしたところを見せてしまっているのも不器用な澄香らしい。

 澄香を演じているのは、『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)で、高い位置でのツインテールが目を引く結城役を演じた箭内夢菜。さまざまなドラマや映画に出演している箭内だが、最近では、『ZIP!』内ドラマ『泳げ!ニシキゴイ』(2022年/日本テレビ)での主人公の姉・渡辺玲子役や、『だが、情熱はある』(2023年/日本テレビ)で演じた主人公の姉・若林麻衣役など、演技力が試されるバイプレイヤーとしての活躍が目立つ。本作では、自身初となるギャル役に挑戦。化粧と落とした状態の澄香を見て箭内だと気づき、驚いた人も多かったことだろう。そんなギャップの激しい澄香役で、箭内は新境地を切り開いている。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる