小野賢章×花江夏樹、梶裕貴×竹達彩奈ら、声優たちの“意外”な関係性
例えば、沢城みゆきと沢城千春の姉弟はよく知られている。彼らは『SHOW BY ROCK!!』(2015年)でヴィクトリアスとアルゴン役、『神撃のバハムート GENESIS』(2014年)でリタとハインライン役で共演。ゲーム『Caligula-カリギュラ-』(2016年)では、女主人公をみゆきが、男主人公を千春が担当し、同じキャラクターを兄妹で演じている。
沢城みゆき、10年目の峰不二子への挑戦 「1回1回、楽しむ力を信じて」
漫画家、モンキー・パンチが『週刊漫画アクション』(双葉社刊)で連載していた『ルパン三世』。そのルパン三世は1971年に始めてテレ…
近年では『鬼滅の刃 遊郭編』でみゆきが堕姫役を演じたとき、千春が妓夫太郎役を演じるのではないかという推測もネット上で広がったが、実現していない。今のところアニメでの共演は少ないが、今後の機会にファンからの期待が集まっている。
愛すべき声優界の“シスコン・ブラコン”といえば、内田真礼と内田雄馬の姉弟も有名だ。真礼が2014年、雄馬が2017年に声優アワード新人賞を受賞するなど、まさに実力派声優姉弟として知られる2人だが、ソフトクリームを一緒に食べるなどするなど、カップルさながらの親密すぎるエピソードも多数存在する。
『チキップダンサーズ』花江夏樹が8役に挑戦 山寺宏一、内田真礼ら多役を演じた声優たち
9月25日より放送がスタートしたTVアニメ『チキップダンサーズ』第3期にて、8役のキャラクターを演じ分けていることで注目を集めて…
『かくりよの宿飯』(2018年)では、現実とは逆の「兄と妹」の役を演じ、真礼と雄馬がデュエットしたキャラソング「時の砂」がエンディングテーマとして使用されたこともある。2人とも歌手活動を行っていることもあり、そのクオリティも凄まじい。
兄弟・姉妹のみならず、“家族”で活躍する声優も。野島昭生、野島裕史、野島健児の野島ファミリーは、三世代にわたり声優として活躍中だ。映画『ジョーカー』(2019年)でマレー・フランクリン役を演じた昭生は、裕史と健児の父親である。そして、健児の長男である透也も、2020年8月に声優デビューを果たしている。
また今年6月には、裕史と健児それぞれのくじメイト(アニメイトのオンラインくじサービス)発売を記念して行われた特別番組『野島裕史&野島健児のくじメイト特番Vol.3 #1』で、野島ファミリーとして共演が実現。野島家のように親子で声優業に携わる例は他にも、子安武人と子安光樹、井上喜久子と井上ほの花などがいる。有名作品で言えば、大塚周夫(初代・石川五ェ門役)の息子、大塚明夫が2代目・次元大介役を務め、「ルパン一味」に親子揃って名を連ねた例も。アニメ・声優業界の全盛期とも言える今、遠くない将来に、新しい親子声優が誕生することも十分にあり得るだろう。
ここまでアニメ業界の舞台裏を支える声優たちの意外な関係性について紹介してきたが、これはほんの一例に過ぎない。作品数が増えていることもあってか、事務所の先輩や後輩、従兄弟、師弟関係などその関係性はさらに広がりを見せている。
原作の人気やキャラクターと声の相性など、毎クールの新作アニメの発表には盛り上がりがつきもの。そこに「声優同士の組み合わせ」も一つの視点として取り入れてみると、新たな発見があるかもしれない。
参照
※ https://careergarden.jp/seiyuu/kinmujikan/