『マイ・セカンド・アオハル』と『イ・ドゥナ!』に共通点? “ドラマ”生むシェアハウス

『マイハル』と『イ・ドゥナ!』は似ている?

 一人暮らしは自由気ままでいいものだが、たまに人が恋しくなることもある。そんな時、“シェアハウス”を舞台とした作品を観ていると何とも羨ましさが芽生えてくるものだ。

 現在放送中の『マイ・セカンド・アオハル』(TBS系)では、主人公・白玉佐弥子(広瀬アリス)が一念発起して、大学の建築科に入学。昔、縁があって知り合った建築家が学生たちにシェアハウスを提供していることを知り、家賃1万5千円と佐弥子も超格安で住めることから入居することに。目の前には海が広がり、敷地内には宴もできてしまう広いスペースも設けられ、まさに“青春”を過ごすのにはぴったりすぎる夢のような場所だ。

『マイ・セカンド・アオハル』©TBS
『マイ・セカンド・アオハル』©TBS

 そのシェアハウスの名前は“サグラダファミリ家”。自由にリノベーションが可能だが、なかなか完成しないためそう呼ばれるようになったという。統一感のないインテリアが、逆にオシャレに映る不思議な空間だ。定員は6名で、ドラマの中では男女半々で生活をしている。各々全員の部屋が出てくるわけではないが、それぞれの部屋の形は独特で、一人暮らしのワンルームほどの大きさがある。

 シェアハウスとなれば、恋愛が生まれたり、かけがえのない友情が育まれたりと様々なドラマが生まれることがイメージできる。そのため“ファミリ家”では「23時過ぎたら静かにする」「私物を放置しない」などといった厳格なルールのほかに、「恋愛およびエロいこと全般禁止」と決められている。一つ屋根の下でいちゃつくことは許されておらず、発覚した場合はどちらかが退去しなければならない。しかし、佐弥子はこのシェアハウスで小笠原拓(道枝駿佑)と近づき、思わぬ恋をすることになる。

 日本ドラマの中でも「主人公がシェアハウスに住んでいる」設定のものはいくつかあるが、『着飾る恋には理由があって』(TBS系)で登場した家には理想が詰まっていた。

 家を探していた主人公・真柴くるみ(川口春奈)は、昔からの知り合い早乙女香子(夏川結衣)の家に居候することになるが、そこは、香子とともにシェフの藤野駿(横浜流星)、カウンセラーの寺井陽人(丸山隆平)、アーティストの卵・羽瀬彩夏(中村アン)が住むシェアハウスだった。

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 なんといっても他に見たことのない内装のデザインには目を奪われる。広さがあるため、自分だけのスペースを確保しやすく、大人5人と犬1匹でも十分に住みやすそうだ。

 玄関を通ると真ん中には大きなダイニングテーブルがあり、左には小上がりになっている居間がある。そこでは各々自由にテレビを見たり、絵を描いたり。右側にはキッチンがある。香子はフードスタイリストで、撮影もするため、自宅のキッチンはレストランの厨房ほどの広さがある。一番奥まで進むと右側にはお風呂場、左側にはランドリー。そして2階には駿とくるみの部屋があり、隣同士の2人はこのオシャレな家で、恋心を芽生えさせていく。

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 『マイ・セカンド・アオハル』で佐弥子の恋敵(?)が桂山キイナ(伊原六花)だったように、このシェアハウスでも同居する他の2人が、駿とくるみの仲を邪魔することになるのか……?と思いがちだが、陽人と彩夏は2人だけの心のつながりを持っていたよう。本作では、シェアハウスの外で、駿とくるみの関係を見守る人物がいた。

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