ドラえもんが芳根京子にメロメロ? 「この写真、僕にもください!」と呼びかけ笑いを誘う
イベントでは、辻村と河井によるトークセッションも実施。河井は入社1年目、24歳で藤子の担当編集者になったといい、54年前に描かれた『ドラえもん』第1話の最後のコマに登場する電柱に「河井質店」と描かれている、とのエピソードを披露。「今になってみれば大変なことだとわかるけど、原稿をいただいたときはピンとこなかった」と笑う河井に、辻村は「(新人編集者の河井が)かわいくてしょうがなかったんだと思う」とほほえんだ。
原作の大ファンであり、前作『映画ドラえもん のび太の月面探査記』のオリジナル脚本を手がけた辻村は、「私にとっては聖書の続きが書けないのと一緒。そんなことをしていいのかと、一度お断りをした」とオファーを受けた際の心境を吐露。その上で、「みんなドラえもんが大好きで、大事に大事につないできたバトンが自分に回ってきたんだ」と思い直したといい、「次に繋げることができたら嬉しいという気持ちでした」と振り返った。
トークテーマは“「好き」から生まれた藤子・F・不二雄のまんが世界”。河井は藤子の好きなものとして「第1に家族」、「第2に漫画をかくこと」、「第3に人をびっくりさせること」を挙げ、「先生はハンバーグライスも好きだった」と回顧。「打ち合わせで食事に行くと、ステーキとかボルシチとか美味しそうなものがいっぱいあったけど、それでも先生はハンバーグライス。仕方がないですから、『ハンバーグライス2つと、ビール1本ください』。これがいつものメニューでした」と懐かしんだ。
さらに河井は、「『ドラえもん』はなかなか人気が出なかった」としみじみ。「こうやってみなさんに長い間支えられて、これだけ大きく育てていただいた。それは先生も喜んでいらっしゃると思います。ありがとうございます」と感謝を述べた。
本発表会では、数々の情報が解禁。出版企画では『ドラえもんプラス』7巻、『ドラミちゃん』が藤子・F・不二雄の誕生日である12月1日に発売決定。『T・Pぼん(タイムパトロールぼん)』新装版が2024年に刊行することも明かされた。
商品化企画では、生誕90周年を記念したセレブレーションデザイン、ヒストリーデザイン、ダンスデザイン、サンリオプロデュースの幾何学風デザインなどのイメージが初披露。商品の発売は11月頃、POP UPショップの開催も予定する。
ゲーム企画では、『ドラえもん のび太のゴーゴーライド!』(Roblox)に加え、新たに『ドラえもん パズルdeリゾートメーカー』(サクプラス)、『ドラえもんのどらやき屋さん物語』(カイロソフト)の制作が発表された。
映像企画では、NHK BSおよびBSP4Kにて『藤子・F・不二雄SF短編ドラマ』Season2の放送が決定。全8作品のうち、『鉄人をひろったよ』『いけにえ』『あいつのタイムマシン』『アン子 大いに怒る』の映像化が明らかになった。
なお、Netflixで2024年に配信される『T・Pぼん(タイムパトロールぼん)』からはプロデューサーの南雅彦が登壇し、「最大限、ぼんの魅力を描きたい」とコメント。さらには声優情報が解禁され、並平凡役に若山晃久、リーム役には種﨑敦美が決定した。
■公開情報
『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』
2024年3月1日(金)公開
原作:藤子・F・不二雄
監督:今井一暁
脚本:内海照子
キャスト:水田わさび、大原めぐみ、かかずゆみ、木村昴、関智一、芳根京子
配給:東宝
©︎藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2024
公式サイト: https://doraeiga.com/2024/