『この恋は不可抗力』ロウンの出演作が次々話題に　現実離れしたビジュアルと確かな演技力

　出演作品が相次ぎ、今や飛ぶ鳥を落とす勢いのロウン。現在Netflixで配信中の『この恋は不可抗力』で主演を務めるロウンは、2次元から飛び出してきたようなビジュアルと、189～192センチともいわれる高身長（高すぎて、低めに言っていた過去があるとのこと）で、そのずば抜けたスタイルの良さは、9頭身とも10頭身とも言われている（筆者には12頭身ぐらいに見える！）。その美貌にさらに磨きをかけ、『この恋は不可抗力』の主演を務めるために8キロ減量して撮影に臨んだそう。本記事では、そんなロウンの2次元級の美しさと彼が愛されるワケをこれまでの出演作品を中心にご紹介したい。

　ロウンは、2016年10月にFNCエンターテインメントから「SF9」のメンバーとしてデビュー。グループでは、センターとリードボーカルを担当し、ビジュアル担当でもあった。1996年8月7日生まれの現在27歳で血液型はB型。俳優活動は2017年からで、韓国の人気ドラマで若手俳優の登竜門である『学校』シリーズの『恋するレモネード』で活動を開始する。

　『恋するレモネード』では、アイドルグループのメンバーのイシュー役として転校生を演じており、作品内でもそのずば抜けたイケメンぶりに女子生徒たちが続々とプレゼントを渡す様子も描かれる。金髪に口元のホクロも見えて、こんなアイドルが転校してきたら、全校女子がメロメロになってしまうこと請け合いだ。その後、2018年の『アバウトタイム～止めたい時間～』では、イ・ソンギョン演じる主人公の弟チェ・ウィジン役を射止める。ここではパッツン前髪で、姉の親友に恋する年下男子を演じているロウン。彼が発する「ヌナ」はなんと心地よく響くのだろう。恋するヌナのために、就職しようとスーツ姿を見せるシーンはギャップ萌え必至だ。

　さらに、同じく2018年の『輝く星のターミナル』にも出演し、主人公に恋する片思い男子コ・ウンソプ役を好演。異性の友人に対する恋心と、友情との狭間で揺れる切ない姿に胸がしめつけられる。こんなイケメンの友達がいたら、即座に恋に落ちてしまいそうなのだが、平気でウンソプに恋愛相談をする主人公を見つめる眼差しがたまらない。本作でロウンが、SBS演技大賞の新人俳優賞にノミネートされたのも納得だ。

　そして、ロウンがブレイクした2019年の『偶然見つけたハル』。マンガの中の脇役たちが主人公の本作で、ロウンはハル役として主演を務めた。序盤は自我を持たず儚げなハルだが、ストーリーが進むにつれ、自我を持ちイ・ジェウク演じるギョンとヒロインをめぐって三角関係を繰り広げる。能動的に恋心を表現していく姿に胸のときめきボルテージは上がる一方。ヒロインを演じたキム・ヘユンとの身長差も魅力で、自分の身長に当てはめてときめく女子が続出した。本作でロウンは、共演者のキム・ヘユンとイ・ジェウクとともに、MBC演技大賞のベストカップル賞にノミネートされ、個人では新人俳優賞を受賞した。

　続く2021年の『先輩、その口紅塗らないで』は、化粧品会社を舞台にしたオフィスラブロマンスだ。ロウンは、会社の先輩に恋する年下男子のチェ・ヒョンスン役を演じた。本作では、「ソンベー」（韓国語で先輩の意）を連呼する大型犬のような姿を見せている。タイトルになっている「先輩、その口紅塗らないで」が、劇中でロウン扮するヒョンスンの口から発せられるのだが、こんな後輩が会社にいたら毎日が楽しくて仕事どころではない。だが、ヒロインの先輩ソンア（ウォン・ジナ）には彼氏がいるので、ヒョンスンにはつれない態度だ。しかし、ヒョンスンは、ソンアの彼氏の不誠実な姿を偶然知ることとなり、ソンアに猛アタックを仕掛けていく。ただの“後輩男子”が、“男”に見えてくるプロセスがたまらない。大型犬のような後輩男子から、“男”のスイッチを入れるロウンの振り幅にキュンキュンさせられた。

　さらに、2021年にはロマンス時代劇『恋慕』でも主演を務めた。ヒロインのパク・ウンビンが演じる男装の女性に恋するチョン・ジウン役を好演。本作では美しい映像美と、韓服姿のロウンを堪能できる。ロウン扮するジウンは、普段は乙女チックな姿を見せながら、ヒロインに危機が迫ると男らしさを発揮するギャップ萌えがあり、見どころ抜群だ。ヒロインを巡る悲劇的な運命に涙し、主人公の男装がいつバレるのかとドキドキハラハラしながら楽しむことができる。本作は、KBS演技大賞で新人演技賞と人気賞、共演者のパク・ウンビンとともにベストカップル賞を受賞した。