『いつかの君に』チョン・ヨビンが“陽キャ”と“陰キャ”を演じ分ける うっとりする映像美も

 『いつかの君に』アン・ヒョソプが1人2役

 Netflixで9月8日より配信中の韓国ドラマ『いつかの君に』。全12話が一挙配信され、Netflix「今日のTV番組TOP10」で上位をキープし続けている。本作は、台湾の大ヒットドラマ『時をかける愛』のリメイク作品で、主演のアン・ヒョソプとチョン・ヨビンが1人2役を演じるタイムスリップロマンスだ。

 本作の主人公ク・ヨンジュンとナム・シホンに扮するアン・ヒョソプは、2015年にデビュー後、数々の作品に出演し、キャリアを重ねてきた。2018年『30だけど17です』、2021年『ホン・チョンギ』、2022年『社内お見合い』、2023年『浪漫ドクター キム・サブ』 と立て続けに出演作がヒット。身長188㎝の高身長に、低音甘めの声を持つイケメン俳優として、『社内お見合い』で演じた財閥御曹司のカン・テム役では、クールなツンデレ男子を演じ、一気に世界中でブレイクした。カナダ国籍を持つ彼がドラマ内で流暢に英語を話す姿に、SNSでも人気の声が多い。7月より初のアジアファンミーティングツアーを開催中で、日本では10月24日に東京国際フォーラムで開催される。

 ヒロインの36歳のハン・ジュニと、高校生のクォン・ミンジュに扮するチョン・ヨビンは、2015年にデビュー後、複数の映画に出演。2017年よりドラマ出演が増え、『恋愛体質〜30歳になれば大丈夫』『ヴィンチェンツォ』『グリッチ ー青い閃光の記憶ー』などヒット作品に出演。ソン・ジュンギと共演の『ヴィンチェンツォ』では、ヒロインの弁護士役を演じ、世界的にブレイク。切れ長な目元が特徴のクールビューティーなビジュアルで、強い女性を演じることの多い個性派俳優として人気沸騰中だ。

 本作の物語は、1998年の「27レコード店」から始まる。叔父ペ・チウォン(パク・ヒョックォン)の店である27レコードで、店番をしている高校生のクォン・ミンジュ(チョン・ヨビン)のもとに、ナム・シホン(アン・ヒョソプ)と、親友のチョン・インギュ(カン・フン)がやって来る。シホンは、ミンジュに片思いをしているインギュのために2人の仲を取り持とうとやって来たのだった。一方のミンジュは、イケメンで運動神経抜群で、女子からも男子からも人気の高いシホンに片思いをしていた。

 現在の世界である2023年では、ハン・ジュニ(チョン・ヨビン)が、恋人のク・ヨンジュン(アン・ヒョソプ)を1年前に飛行機事故で亡くし、心の傷が癒えない日々を送っていた。そんなある日、ジュニのもとに自分にそっくりな姿の女子学生ミンジュと、ヨンジュンにそっくりの男子学生ナム・シホンが写った写真が送られてくる。さらに、古いカセットテープとレコーダーがジュニのもとに届き、カセットを再生したジュニは、1998年の世界へとタイムスリップをして、ミンジュの体の中に魂が入ってしまう。ミンジュの体に入ったジュニは、高校生ミンジュとしてふるまうことに。一方のミンジュの魂は表に出て来れずに意識の奥底で、スクリーンのように脳裏に映るジュニのふるまいを見ることしかできなかった。

 内気で友達もいなく、成績も良くなく、運動も苦手ないわゆる“陰キャ”のミンジュと違い、明るく陽気で、運動神経も抜群で成績も良い“陽キャ”のジュニの魂によって、ミンジュは変貌を遂げる。友達がいなかったミンジュと違い、クラスの人気者になっていくジュニ。暗くうつむき加減でオドオドしていたミンジュが、キラキラした眼差しで、イキイキと過ごす姿を見たシホンは、ミンジュに惹かれていく自分に気づく。

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