『ヒップタッチの女王』ハン・ジミン&イ・ミンギの関係に進展 笑いと謎の絶妙なバランス
ここで、公式サイトに記されている本作の企画意図をご紹介したい。
現代はコミュニケーションの窓口とチャンネルが氾濫する時代だ。しかし、“ヒューマンコミュニケーション”は断絶されている。アプリの中では誰よりも高い温度でコミュニケーションしていた人が、いざ目の前に座っている人とは、世間知らずの会話を交わし、本音を隠してしまう。あなたとコミュニケーションしたい。あなたの本心を知りたい。だから、私たちのドラマは、皆さんにそっとお願いします。今すぐ誰かの手を握って、目を合わせて、表情を読んで、声をかけてみてください。そうすれば、超能力がなくても、大切な人の気持ちがわかるはずだから...…!?(※)
これは人間に限った話ではなく、第1話で描かれた、飼い主に遠慮して餌を食べない犬も含め、私たちは相手を思いやるあまり本心を隠したり、自分がどう思われるかを気にしてしまいがちだ。叩かれたくない、人の目が気になる、本心を言うのが恥ずかしい、正解を探してしまう、受け入れてもらえないことへの恐れと諦めなど、様々な理由で本心を打ち明けるコミュニケーションから遠ざかっているのではないだろうか。制作陣は、主人公イェブンを通して、相手の本心を知る素晴らしさを教えてくれる。
イェブンは、物語の始まりからずっと、大切な人の本心を知ることを恐れていた。それは自分を疎んじてきた祖父、ウィファンの本心だ。イェブンは、ウィファンの本心を覗き込み、ウィファンが自分を心底嫌っていることを知るのを恐れ、彼とコミュニケーションを取れなかったのだ。
物語は残すところ4話となり、涙腺を刺激される展開もあり、それぞれの秘めた本心が徐々に露わになってきた。ここで物語の第1話の始まりを振り返りたい。超能力を突然身に着けたイェブンだが、目覚める直前に目にしたのは、光に包まれた母ミオクの姿だった。なぜ突然超能力がやってきたのか、事件解決のためならばその力は去っていくのだろう。超能力者になったイェブン以外の人物たちも興味深い展開になりそうで、点と点が繋がる瞬間に浮かび上がるものを期待している。
参照
※ https://tv.jtbc.co.kr/plan/pr10011610
■配信情報
『ヒップタッチの女王』
Netflixにて配信中
出演:ハン・ジミン、イ・ミンギ、スホ
原作・制作:キム・ソギュン、イ・ナムギュ、オ・ボヒョン、キム・ダヒ
(写真はJTBC公式サイトより)