向井理×上白石萌歌が語る『パリピ孔明』での新たな挑戦 成功の秘訣は“段取りスペシャル”?

向井理×上白石萌歌『パリピ孔明』での挑戦

 9月27日より放送がスタートする、フジテレビ系水10ドラマ『パリピ孔明』(毎週水曜22時放送)。『週刊ヤングマガジン』(講談社)にて連載中で、単行本の累計発行部数は160万部を突破する人気コミックを実写ドラマ化した本作は、名軍師・諸葛孔明が現代の渋谷に転生し、歌手を目指すアマチュアシンガー・月見英子を成功に導いていく音楽青春コメディだ。そんな本作で諸葛孔明を演じる向井理と月見英子役の上白石萌歌に、今作の反響や撮影現場での出来事、初共演となるお互いの印象について、話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

向井理はラップに、上白石萌歌は歌に挑戦

――本作への出演が決まり、周囲から反響はありましたか?

上白石萌歌(以下、上白石):私の周りには原作の漫画を読んでいたり、アニメを観ていたりする方がたくさんいたので、今までにないくらいの反響を感じています。「あの曲歌うの?」と、すごく期待をしてくれている感じがするので、この作品の持つ影響力を痛感したというか、頑張らなきゃなと身が引き締まりました。

向井理(以下、向井):たしかに「次、何やるの?」という話を前の現場でしたときに、「諸葛孔明の役」と言ったら、「『パリピ孔明』やるんだ? 俺も出たーい!」という声もありましたね。

向井:(笑)。やっぱり、すごく認知度が高いなとは思いますね。音楽ものの中でも、いろんなジャンルが出てくる作品なので、そういう意味で期待されているところもあるのかなと。幅広く知られている作品ではあるので、「あのシーンどうやるんですか?」とか聞かれることは、一番多かったかもしれないですね。

上白石萌歌
上白石萌歌

――おふたりは初共演ですが、お互いの印象はいかがですか?

向井:すでに2カ月弱やってきていますが(※取材時)、最初から年齢や性別の違いを感じずに、アイデアや意見を真摯に言い合える関係なのかなと思っています。この作品に向き合う姿勢であったり、なにより「良くしていこう」という意識がお芝居する中で感じられるので、本当に頼もしいというか、一緒にやっていて楽しいな、という印象です。

上白石:初めてご一緒させていただいたんですが、向井さんと私も、どんどん孔明と英子の関係性になれている気がしています。「この作品を良くしたい」という同じ意思で、同じ眼差しで、作品を一緒に見つめていける、とっても心強い大先輩です。今回は順撮りではないので、急にクライマックスを撮ることになったり、その場その場でちゃんと対応していかなきゃいけないこともあるんですけど、私が少しでも迷ったときには手を差し伸べてくださるし、なんでも話を聞いてくださるので、一緒にお芝居ができてとても幸せだなと思っています。

――そのお声がけは、“主演として”という意識もありますか?

向井:主演だから、というのはあまりないですね。やっぱり一緒に作品を作っていく上で、僕自身もいろいろと悩むことはあるんです。大事なシーンを撮る前に、その次のシーンを撮るようなことも多々あるので、その間を埋めるためには共演者やスタッフと「どういう感情になっているかな」と話していく必要がある。それを義務としてやっているというよりは、あーだこーだ考えるのが好きなんですよね。撮影のスケジュール上、想像でしか埋められないものもあったりするので、一緒に考えたり、共有したりするのは大事なことだと思うし、単純に作品を作る上で必要な作業だと感じています。

向井理
向井理

――今回、向井さんはラップにチャレンジされたり、上白石さんは歌を歌われたり、芝居ではない部分の難しさはありますか?

上白石:私は役としてやるべきことがあったり、何かを課せられている状況が、すごく贅沢でありがたいなと思っています。今回は、今まで自分が挑戦してこなかったようなジャンルにも挑戦しているので、その歌について理解を深めていく中で、自分のキャラクターの輪郭がはっきりすることもありました。この作品は音楽にとてもこだわって作っているので、その分大変なこともたくさんあるし、「この壁は越えられないんじゃないか」と何度も思いましたが、音楽チームのみなさんがすごく真摯に向き合ってくださって、今まで自分では開けられなかったドアを開けてもらえるような作品になったと思います。

向井:孔明は支える側の人間なのであまり表に出るタイプではないんですが、唯一あるとすれば、ラップのところですね。ラップはやったこともないですし、やり方もわからないですし、レコーディング前日くらいまで音楽も知らなかったんです(笑)。結局、レコーディングした音は本番でほぼ使わず、(撮影中に)生音で撮るという暴挙(笑)いや挑戦をしました。本当にやったことがないので、「頭から湯気が出そうだな」と思ったら、本当に湯気が出る演出があったりもして。

――(笑)。どんなラップに仕上がりましたか?

向井:僕はお芝居をするときに、他の人のセリフを見て役づくりするんです。たとえば、「~みたい」とか「お前はこういうヤツだ」というセリフから、“そういう人として捉えられているのであれば、こういう方向性だろう”と。今回は、「ラップじゃなくてお経だな」と書かれていて、ラップすらわからないのに、それをやろうとした結果がお経になっている、となると、もっとわからなくて(笑)。だから、とにかく現場では自分なりのお経ラップみたいなものを披露して、監督にいろいろと演出してもらいました。どうなっているかはオンエアを観ないとわかりませんが、いろいろとアイデアを出し合った結果、すごくオリジナリティのあるものになったんじゃないかなと思います。

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