『ノキドア』何気ない推理合戦が“とんでもない事態”へ 松村北斗の意味深な回想シーンも
加えて、第6話で起きた2つの殺人未遂事件は、被害者には何の罪もなかった。事件が起きた現場を見てしまっただけで標的にされたり、氷雨が追っていた不倫調査に至っては、邪魔になった妻の存在を消すために、夫が殺しを企てていたり。彼らは、どうしてこんなに自分中心で生きられるのだろうか。自分の生活をうまく潤滑させるために、何の罪もない被害者の命を奪っていいはずがない。
倒理が殺害されそうになった6年前の密室事件。時が経ったいまでも、倒理はあの時の傷を背負いながら生きている。トラウマを抱えているのは、当事者だけじゃない。氷雨も、穿地も、そして糸切美影(早乙女太一)も、みんなあの事件に縛られ、苦しんでいる。
回想シーンで、倒理は首をしめられたあと、息途絶えそうになりながら、自分の血で3本の線を書いていた。これが、“三”なのか“ミ”なのかは定かではないが、事件の真相を握る鍵になってくるのは間違いない。
もしも“ミ”だとすれば、真っ先に浮かんでしまうのが美影だ。ただ、「いまだにあの時の密室の虜なんだよ」と言っていた彼が、事件の黒幕だとは思えない。それに、天川ゼミの4人の間には、歪んでいるけれど確かな絆があると信じたい。美影が犯罪コンサルタントになったのは、「犯罪を作る側の視点から6年前の事件の真相を読み解くためでは?」と考えてしまうのは、さすがに甘すぎだろうか。
■放送情報
『ノッキンオン・ロックドドア』
テレビ朝日系にて、毎週土曜23:00~23:30放送
出演:松村北斗(SixTONES)、西畑大吾(なにわ男子)、石橋静河、畑芽育
原作:青崎有吾『ノッキンオン・ロックドドア』(徳間書店)
脚本:浜田秀哉
監督:堤幸彦ほか
音楽:fox capture plan
主題歌:SixTONES 「CREAK」
ゼネラルプロデューサー:中川慎子(テレビ朝日)
プロデューサー:田中真由子(テレビ朝日)、尾花典子(ジェイ・ストーム)、長澤佳也(オフィスクレッシェンド)、小林麻衣子(テレビ朝日)
制作協力:オフィスクレッシェンド
制作:テレビ朝日、ジェイ・ストーム
©︎テレビ朝日
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/knockin_on_locked_door/