『真夏のシンデレラ』一波乱を示唆する“四角関係”へと発展か 春樹が発した重要な言葉
“真夏のシンデレラ”というからには、“夏の終わり”は0時を告げる鐘のようなものなのだろうか。8月28日に放送された『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系)第8話は、たしかに進展したはずなのに相変わらず歯がゆい感じの夏海(森七菜)と健人(間宮祥太朗)の関係を前に、ふたたび匠(神尾楓珠)が動きを見せる。さらにそこに、健人の同期の皐月(山崎紘菜)も登場。終始におわされる夏の終わりの空気のなかに“夏の始まり”を思わせる名前の新たなライバルが現れるとなれば、季節感もろともかき回される予感がしてならない。
「Kohala」でいつものように夏海に健人との進展具合を訊ねる愛梨(吉川愛)と理沙(仁村紗和)。するとそこに匠がやってきて、4人の話題は高校時代の思い出話に。当時、夏海と匠が一緒に廊下に立たされたのは、夏海が寂しくないようにという匠の気遣いによるものだったことが判明。そんな匠は佳奈(桜井ユキ)に連絡をし、自分は夏海のことが好きだと自覚したことを報告する。一方、愛梨とデートに出かけた修(萩原利久)は、司法試験の勉強を頑張っている守(白濱亜嵐)の誕生日サプライズを計画するのである。
6人がそろった誕生日パーティの席で明かされる、健人と修、守が仲良くなった馴れ初め話に、「友達でいるのに成績とか大学関係ない」という“らしからぬ”発言で夏海たちを驚かせる修。遅ればせながらその場に招待されてやってきた匠と宗佑(水上恒司)が、守にプレゼントを渡すぐらい親しい間柄だったかと言われればちょっぴり首を傾げたくもなるが、楽しそうな光景なのでまあいいだろう。
そんな宗佑が、医師になりたいという夢を掲げる春樹(石塚陸翔)に聴診器をプレゼントするわけだが、そこで春樹が言う「ライバルだけど友達」という言葉は、今回のエピソード、ひいてはこのドラマにおける重要なキーワードなのかもしれない。前回春樹が1人で東京にいる父親のところまで行ってしまったことをきっかけに、もう会わないようにしていた理沙と宗佑。少し前から宗佑に対して子ども心にライバル意識を燃やしていた春樹だが、このプレゼントをきっかけに一気に宗佑に心を開き、理沙と3人で仲睦まじく手を繋いで歩く。まだ父子ではなく友達としてだが、大きな一歩であることには変わりない。