韓国、中国、台湾、タイなどブームが続く“アジアドラマ” オススメ動画配信サービスを比較
U-NEXT、Netflix、Prime Videoなど、私たちの生活にすっかり定着した動画配信サービス。さまざまなサイトを通して国内外のドラマが手軽に楽しめるようになる中で、注目を集めているのが韓国、中国、台湾、タイ、BLなどのアジアドラマの人気の高まりだ。そんなニーズに合わせて、アジアドラマに特化したサイトも注目されている。既にブームを巻き起こし、多くのファンを獲得している韓国ドラマに続いて、最近の“新興勢力”と言える中国ドラマが充実しているサイトを中心に、アジアドラマの視聴にオススメのサイトを比較したい。
まず、配信作品のボリュームで抜きん出ているのはU-NEXTだ。動画全体の配信本数は約29万本に上り、中国ドラマの場合、DVDリリースやテレビ放送前の作品も、まずここで先行配信されるケースが多い。ただし新作の場合、多くはポイント視聴となっており、シリーズを完走するには月額2189円(税込)に加えて課金が必要となってくる。そこは予算とご相談……といったところだが、いち早く新作を日本語字幕で視聴したいなら、まず候補に入れたいサイトだ。
トライしやすいという点で言えば、ハードルが低いのはPrime Videoだろう。オンラインショッピングなどのために既にプライム会員になっている人が多く、会員になっていれば、特典としてサイト内で提供されているドラマが見放題になる。
アジアドラマ、特に中国時代劇に興味がある人には、同サイト内に開設されたチャンネル「エンタメ・アジア」を紹介したい。中国、台湾、韓国、タイなどの話題作が新旧合わせて見放題になっており、近年人気の絢爛豪華な中国時代劇は過去の名作から新作までかなり充実のラインナップになっているので、この魅惑のジャンルに足を踏み入れたい人は、ぜひのぞいてみてほしい。Amazon Prime会員(月間600円または年間5900円 ※共に税込/8月24日以降の料金)に登録した上で、月額660円(税込)で視聴できる。
数ある動画配信サイトの中でも、特色あるサービスを展開しているのが、2022年にスタートしたばかりの「みるアジア」だ。韓国、タイ、中国ドラマなどを配給するコンテンツセブンがセレクトした作品を配信している。人気俳優や若手イケメン俳優の出演作を玉石混淆で配給するわけではなく、あくまで作品のクオリティにこだわって日本に紹介してきたコンテンツセブンらしく、セレクトはまさに“ツウ好み”。たとえば中国ドラマなら、本国のレビューサイトなどで高評価を獲得した作品を中心に配信。中国では大ヒットしたものの、これまで日本人には難しいと思われがちだった中国の近現代史を背景とする大河ドラマ的大作を紹介するなど、独自のこだわりが際立つ。過去の名作を扱っている点も特徴で、これらは自社でデジタルリマスター版を制作し、高画質で配信する力の入れよう。特筆すべきは、他のサイトにはない字幕機能の提供だ。字数制限を取り払って原語の意味をそのまま訳出した「まるわかり字幕」や、原語と日本語の字幕を同時出しできる「二か国語字幕」の機能は画期的。作品の世界をより深く“精読”したいファンは「まるわかり字幕」でキャラクターの心情を隅々まで理解し、語学学習者は「二か国語字幕」で原語と日本語を見比べながら視聴するなど、視聴者のニーズに合わせたサービスが好評を博している。また、リクエストページを開設し、アジアドラマファンの要望に応えて独占配信を行うなど、視聴者との距離の近さも特徴だ。 月額990円(税込)。