『ハヤブサ消防団』中村倫也演じる太郎が山の怪異に遭遇 放火の真犯人は消防団員?

『ハヤブサ消防団』放火の犯人は消防団員?

 そして、最後は立木彩(川口春奈)がなぜ太郎に嘘をついているのかである。ハヤブサ地区をPRする町おこしドラマ企画は、町長の村岡信蔵(金田明夫)に却下されてしまうが、彩はそのことを太郎には黙ってそのまま企画を進行している。その理由は不明であるが、第3話のラストで彩と映子が一緒にいる姿が映し出される。2人が見上げる先の仏壇には、山原展子(小林涼子)の写真が飾られていた。

 太郎の家のアルバムから出てきた写真に写っている展子は、太郎が遭難した山で飛び降り自殺をした女性・山原リンコの娘。リンコは妾としてハヤブサで展子を産むが、相手の男に捨てられ、自ら命を絶った。その後、展子の消息は分かっておらず、さらには彩と映子との関係性も謎に包まれている。

 今振り返ると、第2話で彩が水辺に投げていたシャクナゲの花は、展子が写真の中で手に持っているシャクナゲと繋がっており、彩が太郎に話していた「何かに導かれること、私はあると思っています」「ハヤブサという土地にいる何かが導いてくれたと思っています」というセリフも、より一層スピリチュアルな言葉に聞こえてきてならない。

■放送情報
『ハヤブサ消防団』
テレビ朝日系にて、毎週木曜21:00~21:54放送
出演:中村倫也、川口春奈、満島真之介、古川雄大、岡部たかし、梶原善、橋本じゅん、山本耕史、生瀬勝久、麿赤兒、村岡希美、小林涼子、金田明夫、大和田獏
原作:池井戸潤『ハヤブサ消防団』(集英社)
脚本:香坂隆史
演出:常廣丈太(テレビ朝日)、山本大輔(アズバーズ)ほか
ゼネラルプロデューサー:三輪祐見子(テレビ朝日)
プロデューサー:飯田サヤカ(テレビ朝日)、木曽貴美子(MMJ)、小路美智子(MMJ)
制作協力:MMJ
制作著作:テレビ朝日
©テレビ朝日

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