『VIVANT』制作陣の“戦う姿勢”に興奮 豪華キャストの中でも富栄ドラムが一番人気に?

『VIVANT』制作陣の“戦う姿勢”に興奮

 劇中ではカーチェイスや爆発シーンといった派手な場面が続き、最後は無数の羊を監視する羊飼いの中に紛れ込んで、日本大使館に逃げ込むという展開になる。広大な砂漠のシーンを筆頭に、どの場面も豪華な映像に仕上がっており、視覚的な満足感がとても高い。

 同時に感心したのは物語の節々にユーモアが込められていることで、だから観ていて純粋に楽しい。中でも突出していたのが、スマホの音声翻訳(声は本作のナレーションも担当している声優の林原めぐみ)で会話をするドラムの見せ方だろう。

 人気俳優が勢揃いしている本作だが、もっともチャーミングに描かれていて、人気キャラクターとなりそうなのが、ドラムを演じる元力士の富栄ドラムだというのは、スポーツ選手、アナウンサー、落語家といった他ジャンルで活躍する人々を役者に抜擢してきた福澤克雄作品ならではだろう。

 謎があまりにも多すぎるため、どういうドラマになるのかはまだ未知数だが、新しいものを生み出そうとする時に生まれる激しい熱が、映像の隅々から伝わってきた。

 数々のヒット作を生み出した福澤克雄と名優たちが、今までとは違う新しいドラマに挑戦している。その戦う姿勢に一番興奮した。

■放送情報
日曜劇場『VIVANT』
TBS系にて、毎週日曜21:00~21:54放送
出演:堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、竜星涼、迫田孝也、飯沼愛、山中崇、河内大和、馬場徹、Barslkhagva Batbold、Tsaschikher Khatanzorig、Nandin-Erdene Khongorzul、渡辺邦斗、古屋呂敏、内野謙太、富栄ドラム、林原めぐみ(声の出演)、二宮和也、櫻井海音、Martin Starr、Erkhembayar Ganbold、真凛、水谷果穂、井上順、林遣都、高梨臨、林泰文、吉原光夫、内村遥、井上肇、市川猿弥、市川笑三郎、平山祐介、珠城りょう、西山潤、檀れい、濱田岳、坂東彌十郎、橋本さとし、小日向文世、キムラ緑子、松坂桃李、役所広司
プロデューサー:飯田和孝、大形美佑葵、橋爪佳織
原作・演出:福澤克雄
演出:宮崎陽平、加藤亜季子
脚本:八津弘幸、李正美、宮本勇人、山本奈奈
音楽:千住明
製作著作:TBS
©︎TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/VIVANT_tbs/

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