『クレイヴン・ザ・ハンター』予告編の注目ポイント解説 スパイダーマンとの対決を示唆?
こんにちは、杉山すぴ豊です。ここ最近のマーベル、DCのアメコミヒーロー映画まわりのニュースや気になった噂をセレクト、解説付きでお届けします! 今回は、電撃的に予告編がリリースされた『クレイヴン・ザ・ハンター』の見どころ解説です。
ヴェノム、モービウスに次ぐアンチヒーロー映画
まずこの『クレイヴン・ザ・ハンター』とはどういう映画か? クレイヴンはマーベルのキャラで、スパイダーマンのコミックに登場するヴィランです。ただし、この映画には(今のところ)スパイダーマンは出てきません。
スパイダーマンのキャラなのにスパイダーマン抜きで映画を作る。そう、『ヴェノム』『モービウス』と同じパターンです。またマーベルのキャラではありますが、スパイダーマン及びスパイダーマンに関係するキャラの映画化権を持つソニー・ピクチャーズがMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)とは別に展開するSPUMC(ソニー・ピクチャーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクター)の最新作です(なおこのソニーのマーベル映画群については、SSU/ソニーズ・スパイダーマン・ユニバースという言い方もあるのですが、『モービウス』のときの全米のプレス資料にはSPUMCの名称が使われていました。また変わるかもしれませんが)。そして元々ヴィランなので、正しきヒーローというよりは、ちょっとヤバい部分を持ったアンチヒーローです。このクレイヴンをアーロン・テイラー=ジョンソンが演じます。テイラー=ジョンソンは『キック・アス』2作のキック・アス、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のピエトロ/クイックシルバーに続いて3度目のアメコミキャラを演じます。
コミックではスパイダーマンを追うハンター
では一体、クレイヴンはどういうキャラなのか? まずコミックの設定をお話ししましょう。コミックでのデビューは1964年8月の『アメイジング・スパイダーマン』誌15号。この年はエレクトロ、ミステリオ、グリーン・ゴブリンがデビューした年でもあり、スパイダーマンの代表的なヴィランが揃った年です。クレイヴンは、本名セルゲイ・クラヴィノフというロシア系の男。高い身体能力と戦闘術を身に付けた史上最強のハンターです。変装の名人であるカメレオンというヴィランに頼まれ、スパイダーマンを倒すためにNYへとやってきます。しかしスパイダーマンに敗れてしまう。プライドを傷つけられたクレイヴンは以来スパイダーマンへの復讐に執着する。スパイダーマンを捕らえ倒すことで最強・最高のハンターであることを証明したいのです。ちなみにこのカメレオンというのはクレイヴンの異母弟です。
彼の身体能力の高さは、彼の恋人でブードゥー教の巫女カリプソの秘薬によって授けられたものです。基本、槍やナイフ、素手で戦います。実はこのキャラは前々からスパイダーマン映画に出るとの噂がありました。実際『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の当初のプランには、ミステリオ殺しの犯人として逃亡するスパイダーマンをクレイヴンが追い詰める話というものもあったそうです。
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さらに、クレイヴン役にはジェイソン・モモアがいい、いやヘンリー・カヴィルだろう、とファンは妄想していました(笑)。
なお『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のラスト近くで次元の切れ目が出来て、様々なバースからスパイダーマンのヴィランがやって来ようとするシーンがありますよね。あの影の一つに明らかに槍を持った人物がいる。あれはクレイヴンだったと思います。