唐田えりか×渡部龍平×白石優愛が考える“友達”の定義とは? 役者ならではの体験に共感

唐田えりか×渡部龍平×白石優愛インタビュー

唐田えりか×渡部龍平×白石優愛にとって“友達”とは?

――“日常生活の冒険”がテーマにあるオムニバス作品でしたが、みなさんが今冒険したいなと思っていることはありますか?

渡部:僕はいろいろな国に行ってみたいですね。アメリカには以前留学していたことがあるので、それ以外の国に行って仕事をしてみたいです。

唐田:冒険といえるかわかりませんが、私はサスペンスが好きで、結構韓国映画なども観るんです。特に『哭声/コクソン』という映画が好きで、ああいう一緒になって惑わされてちょっとトラウマになるような……そういう人を惑わせるような役をやってみたいですね。

白石:質問の内容とは少し離れてしまいますが、私は最近「友達がいないな……」と気づいてしまって。友達だと思っている人ともう数カ月遊んでいないんです。だから友達が欲しいです(笑)。

――白石さんが「友達」と呼べる人がいないということですか?

白石:なかなか「この人は友達だ」と思えない。多分私がダメなんだと思います。友達と呼ぶまでのハードルが高いんでしょうね。どちらか一方の思いが強いとダメなのかな……。お互いが同じように思い合える、そんな相手が欲しいのですが、難しそうです(笑)。

――「友達」の定義って人それぞれなので難しいと思いますが、渡部さんはいかがですか?

渡部:優愛ちゃんの話を聞いていて、僕も友達いないなって思いました(笑)。年を取ると、なかなか相談できる相手がいないんですよね。今何か相談したいと思っても、誰もいないかも。家族ぐらいかな。

――唐田さんは?

唐田:お二人のあとに言いづらいのですが、私はいます(笑)。あまり人見知りもしないし、オープンな性格なので、比較的壁がないのかもしれません。特に自分と違う人には興味があります。でも人それぞれ距離感があるから、なかなか踏み込めないという気持ちも分かります。

――ご自身が演じた役に共感できる部分はありましたか?

唐田:私が演じたユイは、人のことを俯瞰して見ているタイプかなと思いました。私もそういう部分は似ているような気がします。

渡部:僕はこれまでほとんどがヤクザ役ばかりで(笑)。今回の役のように、自分に寄った役を演じることがなかったので、「これが僕なんだよ」ということを伝えたいです(笑)。

白石:私が演じた舞子は、なかなか自分とはかけ離れた役で、共通点を見つけ出すのが難しいキャラクターだったのですが、結構人のことを信じてしまうところは似ているかなと。例えば、「パソコンのカメラって誰かからずっと見られているんだよ」と聞いて、レンズの部分にテープを貼ったことがあったり、「Siriってずっと会話を聞いているんだよ」と言われて、Siriをオフにしたり……。でも、全体的には自分とはかけ離れた役だった気がします。

――個性的な作品が揃ったオムニバスですが、それぞれ見どころをお聞かせください。

唐田:『真夜中のキッス』はブラックコメディで、私が演じるユイも含めて、登場人物が個性的で観ていて飽きないと思います。衣装にも監督のこだわりが表れているので、そういう部分も楽しんでいただきたいです。

渡部:『イミテーション・ヤクザ』は役者のお話ですが、どんな職業でも一生懸命やれば、きっとうまくいくんだよということが伝われば嬉しいです。

白石:『あなたと私の二人だけの世界』は、一回倫理観とかを忘れて、感情の赴くままに劇場で楽しんでほしいです。きっと笑えるところも多いと思います。

■公開情報
『無情の世界』
6月23日(金)より、新宿シネマカリテほかロードショー

『真夜中のキッス』
出演:唐田えりか、栄信、小野莉奈、安西慎太郎、新名基浩ほか
監督・脚本:佐向大
日本/カラー/ヴィスタ/29分

『イミテーション・ヤクザ』
出演:渡部龍平、田中俊介、久場雄太、清水優、茨城ヲデル、龍真ほか
監督:山岸謙太郎
日本/カラー/ヴィスタ/29分

『あなたと私の2人だけの世界』
出演:白石優愛、大友律、渋江譲二、菊田倫行、内田慈ほか
監督・脚本:小村昌士
日本/カラー/ヴィスタ/53分

エグゼクティブプロデューサー:坂岡功士
プロデューサー:小林且弥、青木亨
メインテーマ:海田庄吾
宣伝クリエイティヴ:QUBEL
企画・プロデュース:STUDIO NAYURA
製作・配給:G-STAR.PRO.
2022年/日本/カラー/5.1ch/115分(3作品)
©2023「無情の世界」G-STAR.PRO

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる