韓国ドラマで疲れた心にビタミン注入! Netflixで配信中のおすすめラブコメ3選
数多くの韓国ドラマを配信しているNetflix。ミステリー、ファンタジーなどさまざまなジャンルのドラマが盛りだくさんで「何を観ていいのかわからない」と迷っている人も多いことだろう。
今回は「ドラマを観て元気になりたい!」と思っている人に向けて、現在Netflixで配信中のおすすめのラブコメ3選を紹介したい。
『社内お見合い』
大手食品会社、GOフードのCEOカン・テム(アン・ヒョソプ)とGOフードの社員シン・ハリ(キム・セジョン)が、ひょんなことから出会い、二転三転しながら恋に落ちていく様子をコメディタッチで描いている『社内お見合い』。
ある日、ハリは親友で財閥令嬢のチン・ヨンソ(ソル・イナ)から「自分の代わりに見合いをして、めちゃくちゃにしてきてほしい」と頼み込まれ、見合いの席に乗り込んでいく。そこにいたのが、カン・テムだった。
まさか自分の会社の社長が見合い相手だとは思わず緊張するハリ。しかしそこは肝が座っているハリらしく、ヨンソのためテムに嫌われるようにぶっ飛んだ女性を演じる。しかし祖父に多くの女性との見合いを勧められ、ウンザリしていたテムは、ハリのぶっ飛びぶりを気に入り、彼女を利用して祖父の見合い攻撃から逃れようとする……。
“顔天才”で何でもスマートにこなす万能男を演じるアン・ヒョソプのカッコよさが、なんといっても際立つ。若干ナルシストであるところは否定できないが、ツンデレCEOのちょっとずれた恋愛観にクスッと笑ってしまう場面も多い。秘書で兄弟同様に育ってきたチャ・ソンフン(キム・ミンギュ)とのやり取りも大きな見どころだ。
そしてキム・セジョンのコメディエンヌぶりが最高だ。物語の前半、テムにGOフードの社員であることがバレないよう、あれこれ画策する体当たりの演技が衝撃的。かわいらしいルックスからは想像できないはっちゃけた女性を演じ、大爆笑させてくれる。さらにアイドルグループのボーカルをしていたセジョンが、美声を披露するところも見どころの一つだ。
このドラマでは、サブカップルも魅力的に描かれている。テムの秘書を務めるチャ・ソンフンを演じるキム・ミンギュとハリの親友、チン・ヨンソを演じるソル・イナの恋模様も、主演2人と同じくらい丁寧に展開していく。
全12話で一般的な韓国ドラマより少し短いため、2組のカップルの成り行きをじれったく思うことなく観ていられる。意地悪なキャラもあまり登場しないので、ハートウォーミングなラブコメを思う存分楽しみたい人におすすめの作品だ。
『イルタ・スキャンダル 〜恋は特訓コースで〜』
チョン・ドヨンが17年ぶりにラブコメに出演することで話題となった『イルタ・スキャンダル 〜恋は特訓コースで〜』。
元ハンドボールの代表選手で、現在は惣菜店の社長を務めるナム・ヘンソン(チョン・ドヨン)は、元気で明るく、前向きな女性。姉が置き去りにしていった娘、ヘイ(ノ・ユンソ)を実の娘として育て、アスペルガー症候群を持つ弟ジェウ(オ・ウィシク)と親友のヨンジュ(イ・ボンリョン)とともに店を切り盛りしていた。
あるトラブルをきっかけに、ヘンソンはヘイが通う塾の人気講師、チェ・チヨル(チョン・ギョンホ)と出会う。ワーカホリックで他人に興味がなく、人間味のないチヨルに唖然とするヘンソン。一方でチヨルもおせっかいなヘンソンにウンザリするのだが、何を食べても吐いてしまう摂食障害のチヨルが、ヘンソンの惣菜店の弁当だけは完食できるのだった。
「食」を通じて繋がるようになったヘンソンとチヨルは、次第に惹かれ合い、恋に落ちていく。
本作は、チョン・ドヨンとチョン・ギョンホという大人のカップルが繰り広げる恋模様だけでなく、並行して韓国で問題視されている大学受験の過酷さもリアルに描いている。「自分の子どもが受験に勝つためならなんでもやる」という理解に苦しむ母親たちも多数登場。教育ママたちによって恋路を邪魔されるという設定は、ちょっと変わり種のラブコメといえるかもしれない。
そして、大人の男女の恋物語だから、さぞかしスマートなものだろうと思いきや、それが全く逆なのだ。恋愛に慣れていないヘンソンと不器用なチヨル。「2人とも初恋を経験したことがないのでは?」と思ってしまうようなじれったさがある。思わず「頑張れー!」とエールを送ってしまう人もいることだろう。ヘンソンの娘(実際は姪)ヘイを演じるノ・ユンソのほうがしっかりしているところも面白い。
ヘンソンのはつらつとした真っすぐな人柄に惹かれるのはもちろんなのだが、ヘンソンへの愛に気付き、無機質だったチヨルが本来の優しさを取り戻していく様子に胸が熱くなる。ヘンソンを見つめるチヨルの優しいまなざしにハートを射抜かれた筆者としては、ぜひともチヨルの変貌ぶりをじっくり堪能してほしい。