『だが、情熱はある』『僕ヤバ』『ぼざろ』など、“ネガティヴな主人公”なぜ増加?
さらに、こうした影のある独特な性格の主人公を取り扱った作品は、キャラクターの“対比”の面白さが光る。今期放送中の『僕の心のヤバイやつ』『山田くんとLv999の恋をする』などはいわゆるラブコメジャンルに分類されるが、異なる性格の2人のカップリングが際立つ。だからこそ、今までになかった“夢を追うバディ”且つ“ネガティヴ×ネガティヴ”な2人を対比しながら描く『だが、情熱はある』の新しさには惹かれるものがあると感じている。もちろん前提としてドラマとアニメという媒体の違いはあるものの、『だが、情熱はある』が同系列の主人公を取り扱ったエンタメ作品の流れに、新しい風を吹かせてくれると信じたいところだ。
大人気芸人の半生を描いたドラマと言うことで、話題を呼んでいる『だが、情熱はある』。本作は少し視点を変えて、主人公の特性にフォーカスをすることで、思わぬ過去のヒット作との共通点を発見できる。しかし、ひょっとするとドラマならではの化け方があるのではないかと期待している自分もいる。この先の展開によっては今までのエンタメ作品にはなかった、本作ならではの新しいネガティヴな主人公の在り方が見られるのではないだろうか。
■放送情報
日曜ドラマ『だが、情熱はある』
日本テレビ系にて、毎週日曜22:30〜放送
出演:髙橋海人(King & Prince)、森本慎太郎(SixTONES)、戸塚純貴、富田望生、三宅弘城、池津祥子、ヒコロヒー、渋谷凪咲(NMB48)、中田青渚、箭内夢菜、森本晋太郎(トンツカタン)、加賀翔(かが屋)、賀屋壮也(かが屋)、藤井隆、坂井真紀、白石加代子、光石研、薬師丸ひろ子
脚本:今井太郎
演出:狩山俊輔、伊藤彰記
プロデューサー:河野英裕、長田宙、阿利極
チーフプロデューサー:石尾純
制作協力:AX-ON
製作著作:日本テレビ
©︎日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/daga-jyounetsu/
公式Twitter:@daga_jyounetsu