早乙女太一、劇団朱雀の“お祭り”に懸ける思い 「全力で届けるということが一番大事」

早乙女太一が語る劇団朱雀への熱い思い

2023年はもっとお客さんと会話をしたい

――劇団朱雀での公演と、ほかの舞台に立つときとの違いはありますか?

早乙女:やり方は違いますけど、僕にとっては全部一緒です。殺陣に関しても、自分で作る場合は、見栄えのいい殺陣と生々しい殺陣とがあって、それはお芝居によって変えたりしています。ショーの部分では、やっぱり綺麗でかっこよく舞うように作ったりしています。シーンや状況にあわせた殺陣を考えていますね。

――(インタビューは3月中旬)現時点では、これからどういう舞台にするかプランを練ったりしているときかと思いますが、作っている段階は、どのような気持ちで挑んでいますか?

早乙女:実は僕、どっちかっていうと作っている時間が好きなんですよ。自分が見たいことを実現させるということに対してもワクワクしますけど、お客さんがどんなものを見たいのか想像することでもワクワクするんです。そうやって想像した後は、しっかりと形作っていくことになるので、その前の段階の、自由に想像できる時間がより楽しいんですよね。

――今回のお芝居で、以前のように一緒にお客さんと踊ったり歌ったりできるようになると思いますが、そのときのことも想像されたりしますか?

早乙女:ちょっと前まで当たり前だったことが、やっと戻ってくるんだと思うと、想像しただけで、涙ぐんできますよね。でも前回の公演でも声が出せない分、俺たち以上に伝えてくれようともがいている感じもあって、お客さんが拍手だけでも感情をなんとか表現しようとしてくれているのがこちらにもすごく届いていたんですよ。気持ちの大きさって、どんな方法であれ、絶対に伝わるんだなと思いました。それって考えて出しているのではなくて、おもわず出ちゃう感じなんだと思うんです。僕自身も、そうやってエネルギーや気持ちが自然と出ちゃうものを作りたいし、舞台と反応をしあうことで、ちょっとでも元気になって帰ってもらいたいということはありますね。

――2022年の早乙女さんは、朝ドラに出演したり、映像の仕事も多くて、ずっとテレビに出ているような1年だったと思います。映像の仕事を年間を通じてやってみての変化はありましたか?

早乙女:実は数年前に撮ったものなんかも去年に集中して放送されたということもあって、時間のあるときもあったんです。去年は新しいチャレンジもたくさんあったけど、舞台に立てていなかったので、その分、中に溜まっているものはありましたね。苦しい気持ちもあったけど、それはエネルギーとして溜めて、その分、今年の舞台で表現できたらいいなと思っています。それって単にエネルギーを「発散」するのではなくて、アウトプットしたいとか、もっとお客さんと会話をしたい、みたいな感覚なんです。自分とお客さんは、言葉がなくても絶対に会話ができると思っているし、僕自身、それを味わってきているので、今年の劇団朱雀の公演では本当に舞台で会話がしたいと思っています。

■公演情報
劇団朱雀『祭宴 ふたたび 飛ぶ鳥は天つ風受け 舞い踊る』
チケット料金:全席指定 8,800円(税込)

●東京公演
5月19日(金)〜5月31日(金)
会場:かめありリリオホール

●大阪公演
6月7日(水)〜6月11日(日)
会場:COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール

●福岡公演
6月16日(金)〜6月18日(日)
会場:キャナルシティ劇場

●沖縄公演
6月24日(土)〜25日(日)
会場:アイム・ユニバース てだこホール 大ホール

出演:早乙女太一、早乙女友貴、富岡晃一郎、久保田創、安田桃太郎、小川智之、岩崎祐也、熊倉功、南誉士広、藤原儀輝、関根アヤノ、高畠麻奈、小林礼佳、沙也香、Yui Watanabe、Mai Watanabe、Peco、鈴花奈々葵陽之介
総合プロデュース/演出:早乙女太一
美術:柏原晋平
照明:柏倉淳一
音響:吉田可奈
特殊効果:酒井智大
衣裳:西村弘美
床山:川口博史
舞台監督:横山仁
宣伝美術:KG/Kenya
宣伝写真:坂田貴広
宣伝衣裳:八尾崇文
宣伝メイク:森絵里子
宣伝ヘア:内之倉健太
制作:LDH JAPAN/S-SIZE
主催:劇団朱雀製作委員会
公式サイト:https://www.gekidan-sujaku.com/
公式Twitter:@gekidan_SUJAKU

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