橋本環奈×山田涼介が元気をくれる『王様に捧ぐ薬指』 家族で楽しめる王道ドラマの幕開け
橋本環奈が主演を務めるドラマ『王様に捧ぐ薬指』(TBS系)が4月18日よりスタートする。
本作は、大好きな家族を守るべく結婚を選んだ主人公・羽田綾華(橋本環奈)と、業績不振の結婚式場を立て直すため、好きでもない女性との結婚を選んだツンデレ御曹司・新田東郷(山田涼介)を描くラブコメディ。『プチコミック』(小学館)にて2014年から2017年にかけて連載されていた、わたなべ志穂による同名漫画の実写ドラマ化だ。
筆者は4月14日に都内で開かれた制作発表記者会見を取材し、その際に完成披露試写会として第1話を一足早く鑑賞した。その上で、本記事では本作の見どころを紹介していきたい。
見どころとして真っ先に挙げられるのが、罵り合う綾華と東郷のやり取りである。この『王様に捧ぐ薬指』はどのようなドラマかが分かるように、開始10分にその魅力がギュッと詰まっている。
綾華は美人すぎるが故に、妬まれたりトラブルに巻き込まれたりと不幸な生活を送っている。ついたあだ名は「悪女」。その綾華が働く結婚式場「ラ・ブランシュ」の社長で御曹司、さらにはリアリティーショーへの出演も相まって周りから「王様」「キング」と呼ばれているのが東郷だ。彼が第一に考えているのが会社経営のため、自らが広告塔になること。一方の綾華は、大家族の家に生まれた言わば一般庶民のため、大金が欲しい。2人は互いのメリットのため、自身を偽った契約結婚を挙げることとなる。
第1話で描かれるのが両家への挨拶と結婚式のシーンだが、周りの目を意識して幸せそうに振る舞う姿と2人きりになった途端に身体的にも、精神的にも距離を置く綾華と東郷の様子がユニークであり、微笑ましくもある。YouTubeで生中継された「結婚報告会見」にはその振り幅を伝えようという意図があったのだろう。
今作が意外にもTBSドラマ初出演にして、初主演を飾る橋本。映画『銀魂』シリーズを筆頭としたコメディエンヌとしても広く浸透している彼女にとってのまさに真骨頂とも言える演技が今作でも展開されるが、その相手となる山田涼介との本格的な共演は今回が初めて。そうとは思えない息ぴったりの芝居で山田も食らいついていく。本作のサブビジュアルにも表れているが、ドSな王様なだけではない、山田自身も意識しているという眉毛の動きをはじめとした豊かな表情もポイントの一つと言える。