芳根京子、『それパク』でさらに役幅が広がる? 挑戦することで獲得した“大人な魅力”

芳根京子が獲得した“大人な魅力”

 また、ドラマ『真犯人フラグ』(日本テレビ系)で彼女が演じた、二宮瑞穂を記憶している人も多いだろう。何が起きても大好きな課長・相良凌介(西島秀俊)を助け、支え、励ます献身的な部下……かと思いきや、実は強い復讐心を内に秘めていた。ギリギリまで役者たちにも真相が明かされないまま演じていたのだから、さぞや演じにくかっただろうと思うが、最終回で表情がそれまでと一変する芳根京子はやはり見応えがあった。

『真犯人フラグ』は芳根京子のもの 主演に加え“3番手”でも輝き放つ役者に進化

『真犯人フラグ』(日本テレビ系)の公式サイトで毎週投票が行われている「一番怪しいのは誰!? #みんなの真犯人フラグ」なる企画で、…

 そんな風にして、全開にしろ隠し持っているにしろ、ダークさを備えた役柄を演じたとき、芳根京子はひときわ輝いて見えるのだ。

 もちろん暗さのある役だけではなく、2018年のドラマ『海月姫』(フジテレビ系)で演じたクラゲオタクの倉下月海、2020年の『コタキ兄弟と四苦八苦』(テレビ東京系)の喫茶店の看板娘で、滝藤賢一と古館寛治のおじさんふたりが演じる兄弟に、常に冷静に対処するさっちゃんなど、コメディエンヌ的な役から、等身大で気張っていないキャラクターも同様に魅力的だ。

 そんな彼女が、新ドラマ『それってパクリじゃないですか?』(日本テレビ系)でジャニーズWESTの重岡大毅とW主演を務める。

 芳根京子が演じるのは、飲料メーカーの開発部で働く藤崎亜季。知的財産権をテーマに、亜希と真逆の性格で弁護士資格を持つ理論派上司・北脇雅美(重岡大毅)との凸凹コンビで様々な問題に立ち向かう。

 自分の意見を主張するのは苦手なキャラクターで、本人いわく「亜希は情にもろく感覚的で、愛情はたっぷりある女性」とのことで、ダークさのある役柄ではないかもしれないが、彼女がスイッチを入れた時の熱さや憤りをぜひ観たい。(※2)

 初めは知的財産権の知識はゼロながら、問題に触れながらどんどん成長していくようなので、芳根京子のキャラクターの幅をさらに広げることになるのでは、とかなり楽しみだ。

参照

※1. https://book.asahi.com/article/14118702
※2. https://www.youtube.com/watch?v=aI6arvxg4KE

■放送情報
『それってパクリじゃないですか?』
日本テレビ系にて、4月12日(水)スタート 毎週水曜22:00〜放送
出演:芳根京子、重岡大毅(ジャニーズWEST)、常盤貴子
原作:奥乃桜子『それってパクリじゃないですか? 〜新米知的財産部員のお仕事〜』(集英社オレンジ文庫刊)
脚本:丑尾健太郎
演出:中島悟ほか
チーフプロデューサー:三上絵里子
プロデューサー:枝見洋子、森雅弘、岡宅真由美(アバンズゲート)
制作協力:AX-ON、アバンズゲート
製作著作:日本テレビ
©︎日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/sorepaku/
公式Twitter:@sorepaku_ntv
公式Instagram:@sorepaku_ntv
公式TikTok:@sorepaku_ntv

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